東京・秋葉原のパソコン関連機器販売店「クレバリー」は、5月29日(火)に事業を停止し、5月30日(水)に東京地裁へ自己破産を申請しました。一風変わったキーボードや、ジョークグッズを集めた“箱”などの販売で親しまれていた老舗店だけに、ネット上には衝撃を受けるファンの声が多く寄せられています。
▽ http://www.clevery.co.jp/
▽ http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3612.html
1988年創業のクレバリーは、受注生産方式(BTO)のパソコンを中心に、ハードディスクやメモリーなどのPCパーツを取り扱っていました。秋葉原と高田馬場で直営店を4店舗経営していたほか、ネット通販を展開。2007年10月期の年売上高は、約46億4500万円でした。
帝国データバンクによると、近年では自社ブランド製品やネット通販が好調だったものの、2008年の秋葉原無差別殺傷事件や、東日本大震災の影響で、来客数が減少していたそうです。2011年4月には、高田馬場店を閉店。2011年7月にタイで発生した洪水被害の影響で、HDD関連製品の仕入れが困難になりました。2012年2月末に1号店と2号店の閉店などで固定費の圧縮に取り組んだものの、業況は好転しなかったとしています。負債額は3億3200万円とのことです。
Twitterには5月30日午前10時ごろ、秋葉原店のシャッターに掲示された破産手続きの告示書の写真が投稿され、大きな話題を呼びました。Togetterでは、「え?クレバリー潰れたの・・・ アキバ行ったら必ず寄るところだったのに」「自作パーツだけは何となく通販で買うのは嫌だから、実店舗が無くなってくると困る」といった倒産に関するツイートがまとめられています。
▽ 《速報》秋葉原のPCパーツショップ 『クレバリー』 倒産 - Togetter
▽ ImageShack - Best place for all of your image hosting and image sharing needs
5月31日(木)午後2時現在、クレバリーのサイトには「申し訳ございません。現在全ての受注業務を停止しております」とのコメントが掲載されています。秋葉原店のTwitterアカウント(@clevery_akiba)は5月29日まで更新されていましたが、倒産に関する情報はツイートされていません。