消費者庁は2月18日(月)、次亜塩素酸ナトリウムを含んだ「携帯型空間除菌剤」によって、化学熱傷を起こす事故が発生していると発表しました。消費者に向け、直ちに使用を中止するよう呼び掛けています。
▽ 次亜塩素酸ナトリウムを含むとの表示がある「ウイルスプロテクター」をお持ちの方は直ちに使用を中止してください。(PDF)
問題となっているのは、ダイトクコーポレーションが販売する首から掛けるタイプの携帯型空間除菌剤「ウイルスプロテクター」です。消費者庁によると、ウイルスプロテクターを使用した千葉県の幼児が胸に化学熱傷を負う事故などが発生しているとのことです。
化学熱傷は、化学物質による皮膚・粘膜の損傷です。製品に使用されている錠剤に水を含ませると、pH試験紙で強酸性を示したこと、また錠剤を豚肉に接触させるとタンパク質の変性が見られたことから、錠剤の成分が皮膚に刺激・傷害を与えたと推測されています。
化学熱傷の症状は、製品を使用してから数時間で起こるのが特徴です。消費者庁は、製品が触れた部位が赤くなっていた場合、ぬるま湯でしっかり洗い流し、皮膚科を受診するように呼び掛けています。