宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月17日(水)から、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子を、東京・上野の国立科学博物館で常設展示します。光学顕微鏡でイトカワの微粒子を観察できるのは、世界で同館のみとのこと。大型モニターでは、光学顕微鏡から拡大した微粒子の画像をリアルタイムに投影します。
▽ JAXA|小惑星「イトカワ」の微粒子公開について
▽ 小惑星イトカワの微粒子公開について(PDF)
▽ JAXA小惑星探査機「はやぶさ」物語
公開されるのは、地球から約3億キロメートル離れた宇宙空間に浮かぶ小惑星「イトカワ」の微粒子です。2010年6月に約7年ぶりの地球帰還を果たした「はやぶさ」が採取したもので、人類が月以外から持ち帰った初のサンプルです。小惑星は太陽系が誕生した当時の姿を残していると考えられており、微粒子の分析によって、太陽系の起源を知る手掛かりが得られると推測されています。
微粒子の展示は、期間限定ではなく常設です。光学顕微鏡を通して観察できる人数は、1日あたりの上限数が設けられています。一般公開日当初や週末は混雑が予想されるため、希望者が上限数に達した際は観察できない場合があるとのこと。1日あたり観察可能な人数は、以下の通りです。
- 午後5時閉館(月~木):400人
- 午後6時閉館(8月10日~15日、8月17日~18日):450人
- 午後8時閉館(金曜日):550人