日本のロボットアニメに焦点を当てた調査報告書「日本アニメーションガイド ロボットアニメ編」が8月12日(月)、アニメ・マンガなどの総合情報サイト「メディア芸術カレントコンテンツ」で公開されました。90ページにわたる資料には、アニメ評論家が解説するロボットアニメの文化史や、サンライズの文化推進室室長を招いた対談を収録。終盤には、ロボットアニメの作品リストが年代別でまとめられています。
▽ http://mediag.jp/project/project/robotanimation.html
報告書は、2012年度に森ビルが文化庁の委託業務として実施した「メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業」の成果をまとめたものです。ロボットアニメが題材に選ばれた理由には、日本のアニメ文化の中でも代表的なジャンルであることや、富野由悠季さん、庵野秀明さんなどの“ヒット監督”を生み出していること、「トランスフォーマー」をはじめ国内外で高く評価されている作品が誕生していることが挙げられています。
ロボットアニメの文化史では、1960年代の「鉄腕アトム」から2000年代の「超速変形ジャイロゼッター」までを紹介。執筆したのは、ロボットアニメに詳しいアニメ評論家の氷川竜介さんです。「ロボットアニメと玩具メーカー」をテーマにした対談には、氷川さんと、「ガンダム」シリーズを手掛けているサンライズの井上幸一さんが参加。日米におけるデザイン論の違いや、ロボットとおもちゃの未来などを語っています。
報告書で触れられたロボットアニメは、放映年や総話数、選んだポイントなどの備考を添えて、資料の最後にリストアップされています。読み応えのある内容に、はてなブックマークのコメント欄には「最後のリストだけでもおもしろい」「何かとスルーされがちなトランスフォーマーにも割と触れてる」などの声が寄せられています。