通勤の車窓を眺めるように、はてなの風景をつれづれにまとめていきます。こんにちは、新野漸(しんの・すすむ)です。よろしくお付き合いください。はてなでは、良質なブログ記事が日々たくさん書かれていますが、必ずしも高級な話題だったり、名文や長文でなくてもいいと思うんです。ごたいそうな本には載っていない、小さい発見や気づきを読んだときのほうが、うれしくなることもありますよね。
▽ てんやの研究をした結果
天丼チェーン「てんや」の研究をした結果が、はてな匿名ダイアリーに書かれています。前置きもなしに「原則は天丼500をベースに好みの具を追加するのがよい」から始まり、トッピングをめぐり畳み掛けてくる文章には、研究成果のみを正確に記述したいという志の高さを感じました。「頼んではいけない」メニューがはっきり書いてあるのもいいですね。てんやへ行きたくなりました。はてなブックマークのコメント欄を眺めていたら、徳島県にてんやはないそうです。豆知識。
▽ 「すき家」と「吉野家」の生卵の話 - いつか電池がきれるまで
「てんやの研究」のような記事がもっと読みたいなあ、と思い探してみました。ブログ「いつか電池がきれるまで」のfujiponさんによる、牛丼チェーンにおける生卵の供し方の話です。「すき家は殻のままの状態で出てくるし、吉野家は中身だけだ。しかし、考えてみると、なぜそこで『差別化』されているだろうか?」――些細な事なんですが、ふとした疑問について丁寧に書いた文章を読むと、幸せな気分になります。殻付き、殻無し、それぞれのメリット。
ブログ「K Diary」けけさんの記事はしみじみと味わいました。「もちろん、松屋とすき家にも牛皿とかビールは置いている。だけど、吉野家でそれをやるのと、松屋/すき家でそれをやるのはなんとなく違うかなあ、と思う」「吉野家で牛皿とビールをキメることの良さというのは、『なんとなく渋い』っていうのもあるのだけれど、なによりも『終わっている感』とか『ダメな感じ』というのがちょうど良い気がするのですよ」――しみじみ~。(新野)
Title Photo by Emran Kassim