通勤の車窓を眺めるように、はてなの風景をつれづれにまとめていきます。文中でふれたブログは、記事下の関連リンクからもたどれます。訪ねてみてください。世の中はクリスマスの雰囲気一色ですが、はてなでは「年末のかまぼこはなぜ高いのか」という投稿をきっかけとして、空前のかまぼこブームとなっています。
▽ 年末のかまぼこはなぜ高いのか
きっかけは、この匿名記事でした。年末のかまぼこがなぜ高いのかというと、この時期だけは材料にいいものを使っているから、と述べています。「元食品業界の者」とのことで、他にも「年末にたくさん作ってるわけではありません」「かまぼこ屋さんは忘年会をしません」など、かまぼこ屋さんの内情を明かしています。
▽ かまぼこ屋の反論
すぐに「かまぼこ屋の三男」による反論がおこなわれ、かまぼこ論争の様相を呈してきました。年末なぜ高いかといえば、「便乗値上げだからです」と断言しています。正確には、魚の比率を少し上げるなどした、ちょっと違うかまぼこを作るそうです。また、かまぼこは1年も冷凍しておけず、「どんなかまぼこでも賞味期限は最高で1か月」と指摘しています。
続いて「かまぼこ屋で働いて1年経つ」人も証言しています。かまぼこは「瞬間特殊冷凍みたいなやつ」なら1年くらい持つ、とのこと。いっぽうで「年末にしか売らない超絶クソ高いやつはガチで今の時期に作ってる」そうです。かまぼこ屋さんは忘年会をしない件については、同意しています。新年会が3月になることもあるらしいです。
空前のかまぼこブームについて「困惑しつつも嬉しい」というのは、かまぼこ屋歴25年の現役の人です。まず、「年末のかまぼこは値上がりしていない」と根本的な異議を唱えておられます。むしろ値上がりするのは、保存期間が短くなる夏場である、と。また「かまぼこ屋に年末年始はある」といい、忘年会をしない説にも反論しています。
「日本一のかまぼこ歴史評論家を自称する俺」さんも黙っていられませんでした。「75年に関西の中規模かまぼこメーカーが編み出した手法」で、かまぼこの冷凍期間が飛躍的に伸びたとのこと。かまぼこ業界もバブル期は浮かれていましたが、今は堅実だそうです。かまぼこ屋さんが忘年会をするかどうかは、書いていませんでした。
この他にも、かまぼこが盛り上がってうれしい小田原市民もいました。かまぼこ食べたい。