匿名で日記が書ける「はてな匿名ダイアリー」には、誰にも言えない秘密の話から誰かに訴えたい熱い思いまで、さまざまな話題が投稿されます。2014年は、どんな“声”に注目が集まったのでしょうか。この1年に公開されたはてな匿名ダイアリーの記事の中から、アクセス数が多かったトップ50を紹介します。(集計期間:2013年12月11日~2014年12月10日)
2014年の傾向としては、防犯対策や雇用問題への言及、結婚・恋愛に関する話題が多く見受けられました。20位にランクインした「モテるための飯屋講座」は、30代になってから、女性と仲良くなるには料理店の選び方がかなり重要だと気付いたという投稿者が、そのテクニックを紹介。「雰囲気重視の店は1軒目には使わない」「文化・伝統・旬を使う」「1回のデートで全て決めようと思わない」などのポイントが、解説とともに記されています。はてなブックマークのコメント欄は「モテたいならこういう努力が大事だよね。変なプライドは格好悪いよ」「もてることはめんどくさいことをまめにできることなんだな」「これが基本なひとは老若男女問わずモテる」など、さまざまな意見で盛り上がっています。
さらに、時事ネタに関する話題も。2014年6月は、東京都議会で男性議員が女性議員に対して言い放った、いわゆる「セクハラ野次」が大きな波紋を呼びました。14位の記事には、ある女子大の女性講師がこの問題に関連して語ったという、ネットでの当事者批判の危うさがつづられています。女性講師は「赤の他人の失言をあげつらって公然と批判するというのは、実は非常に難しい事」「自身の品位や人間性を損なわずに批判するというのは、これは極めて高度な技術に加えて、強い精神力も求められる」と指摘。安易な批判で正義感を振りかざし続けると、やがてそのことがクセになってしまい、他人の失敗が許せない人間になってしまうと説明したそうです。この内容についても、はてなブックマークのコメント欄に賛否両論の声が集まっています。
ライフハック系では、2位の「『家事』は、レベルを上げて物理で殴れ」に多くの共感が寄せられています。投稿者は、家事の負担やストレスを減らすには家電に“課金”するのが重要だと熱弁。勢いを感じる文章にも注目です。
悩みから便利な情報まで、今年も幅広い話題が投稿されたはてな匿名ダイアリー。はてなブックマークのコメント欄で議論が交わされることも多く、いろいろな意見に触れることができます。2013年のランキングと見比べると、また違った発見があるかもしれません。