パソコンやスマートフォンに限らず、さまざまなモノがインターネットにつながり始めています。近年では家電メーカーからもインターネットにつながる洗濯機や冷蔵庫などが販売され、外出先でスマホを使って操作・管理するというスタイルが増えているようです。部屋にあるテレビやエアコンのリモコンを一括で操作したり、メールの通知を照明の色から知ったり、さまざまなサービスを組み合わせて自分の生活に合わせた環境を作ってみましょう。
■ 赤外線リモコンをひとつにまとめてスマートに
▽ IRKit - Open Source WiFi Connected Infrared Remote Controller
▽ http://blog.azarasy.com/entry/irkit
フリーランスエンジニアの大塚雅和さんが開発した「IRKiT(アイアールキット)」は、エアコンやテレビなど複数のリモコンを登録し、iPhoneやiPadから一括で操作できるようにする赤外線リモコンデバイスです。
位置情報を使用して、iPhoneを持って家の近くに来たら自動でエアコンを付ける、家電の電源を一度に消すなど、工夫次第でさまざまな設定ができます。専用のアプリを開発したり、ハードウェアに温度・明るさのセンサーなどを取り付けたりもできます。Amazon.co.jpで販売されており、価格は7,700円です。
IRKit - iPhone,iPadを使って外出先からエアコン等の家電を操作できる学習リモコン
- 出版社/メーカー: maaash.jp
- メディア: ホーム&キッチン
■ スイッチ操作が面倒な照明器具を、楽しく便利な存在に
<ネットにつながる自由自在で賢い電球>
▽ フィリップスが提供するワイヤレスでスマートな照明 | Hue の紹介
フィリップスが開発した「Philips hue(フィリップス ヒュー)」は、インターネットに接続できる電球です。一般的なE26口金形のサイズであれば、どんな照明器具にも取り付けられます。アプリとLED電球をつなぐ「ブリッジ」をWi-Fiルーターに接続すると、最大50個までの照明をワイヤレスで操作可能。スマートフォン・タブレット用の無料アプリを使えば、電球の色をお気に入りの色やシーンに沿った色に変えたり、曜日やスケジュールに応じた照らし方「ライトレシピ」を設定したりできます。
▽ Philips hue(フィリップス ヒュー)のある生活 - YouTube
さまざまなWebサービスを連携させるためのサービス「IFTTT」にも対応。友達からメールやTwitterのメンションが届いたら青色に光らせる、雨が降り始めたら点滅させるなど、数多くのパターンが既に登録されていて、自分の好みに合うものを探せます。
3つの電球とブリッジがセットになった「スターターセット」は26,700円~26,800円程度で販売されています。電球1個の価格は7,180円前後です。
Philips hue(ヒュー) シングルランプ 929000259902 エコパッケージ
- 発売日: 2014/01/26
- メディア: Personal Computers
<音楽も楽しめる一石二鳥な電球>
▽ PLAYBULB
▽ Bluetooth スピーカー内蔵 LED 電球 PLAYBULB 発売、光と音で目覚まし機能も - Engadget 日本版
MiPOWが開発した「PLAYBULB(プレイバルブ)」は、Bluetoothスピーカーが搭載されたLED電球で、Bluetoothを介して音楽を再生できます。E27/E26口金に対応。iOS/Android用スマートフォンアプリを使って照明の点灯・消灯や明るさの調節ができます。価格は7,560円です。
MiPow PLAY BULB スピーカー内蔵 LED SMARTライト BTL100A
- 出版社/メーカー: MiPow
- メディア: エレクトロニクス
■ 電源のオンオフを自動で切り替えて省エネに
▽ Shop Wireless Chargers, Screen Protectors & More | Belkin
▽ SNSやスマートフォンと連携する電源アダプター『WeMo』と動作センサー『WeMo Motion』 | Tipstour
ベルキンの「WeMo(ウィーモ)」は、コンセントと照明器具などの電源ケーブルの間に差しておくと、iOS/Android用アプリで家電の電源のオンオフができるようになる電源リモートスイッチです。アメリカ向けの仕様のため、日本で使う場合は変換アダプタが必要。本体をコンセントに差し込み、Wi-Fi経由で操作します。
別売りのモーションセンサースイッチ「WeMo Motion」を使えば、前を横切るだけで照明のオンオフを切り替えられます。IFTTTを使うことで、日没の時間に自動で照明をオンにしたり、Siriを使ってオンオフを切り替えたり、電気消費量を記録したりできます。
■ Webサービス+家電=未来の生活?
Philips hueやWeMoのところで紹介した「IFTTT」は、WebサービスやメールなどさまざまなサービスをつなげるWebサービス。インターネットに接続する家電をより幅広くコントロールできます。
▽ 色んなガジェットを組み合わせた部屋を作ってみたので色々と考察してみた - 凹みTips
▽ 色んなガジェットを組み合わせて作った部屋で実際に暮らして思ったことや次バージョンへの思いをまとめてみた - 凹みTips
このブログでは、家のあらゆる家電をインターネットに接続し、IFTTTなどを駆使して操作する例を紹介しています。電源のオンオフを気にせず、自分の生活リズムや動きに合わせてすべての家電を自動化するのも夢ではありません。
Title photo by Banalities