「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」――作家たちの“締め切り”にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などを集めた書籍『〆切本』が、8月30日(火)に左右社から発売されます。夏目漱石や江戸川乱歩など明治から大正にかけて活躍した作家をはじめ、村上春樹さん、岡崎京子さん、西加奈子さんなど90人の書き手による“悶絶と歓喜”の締め切り話を94篇収録。価格は2,300円(税別)です。
▽ 〆切本 | 左右社
作家にとって切っても切り離すことができない“締め切り”。追い詰められて苦しいはずなのに、どこか締め切りに叱咤(しった)激励されているような気分にもなる……作家と締め切りの関係性は、見方を変えれば作家を鼓舞するものへと形を変えていくのかもしれません。『〆切本』は、明治から現在に至る書き手たちの締め切りにまつわるより抜き話を収録。仕事や人生で締め切りとうまく付き合っていくための“締め切り参考書”としても楽しめるそうです。
本編は大きく5つのテーマで構成。「I章 書けぬ、どうしても書けぬ」には、夏目漱石や梶井基次郎、江戸川乱歩、太宰治といった文豪をはじめ、マンガ家・藤子不二雄Aさんにまつわる締め切り話も登場します。作家のパートナーともいえる編集者にスポットを当てた「II章 敵か、味方か? 編集者」には、手塚治虫さんによる「編集者残酷物語」や、岡崎京子さんの「〆切の謎をさぐれ!!」も。さらに「III章 〆切りなんかこわくない」「IV章 〆切の効能・効果」「V章 人生とは、〆切である」と、さまざまな視点で作家と締め切りの関係性をひも解くことができます。