エンジニアにとって、重要な仕事道具の一つであるキーボード。キーの配列や打ち心地など、人によってさまざまなこだわりがあります。はてなニュースは今回、「はてなエンジニアの愛用キーボード調査」を実施! はてなエンジニアに、キーボード選びで譲れないこだわり、メインで使用中の機種を選んだ理由やお気に入りポイントなどについて聞きました。前後編にわたってお送りします!
■ キーボード選びのこだわりは?
アンケートは、京都・東京両オフィスのWebアプリケーションエンジニア、iPhone・Androidアプリエンジニア、Webオペレーションエンジニア、セールスエンジニアに向けて実施。まずは「キーボードを選ぶ際に譲れないポイント」について、自由記述で回答してもらいました。
その中で特に多く挙がったのは、キー配列が「英語配列」であるということと、「キーの打ち心地」や「キーの位置・有無」に関するこだわり。英語配列は、記号の配置などがプログラミングに適していることから人気が集まりました。「キーの打ち心地」については「キーストローク深めがいい」「キーストローク深めだと疲れるので浅めがいい」など、人によって好みはさまざまです。「キーの位置・有無」についてのこだわりで特に多く挙がったのは「コントロールキーの位置」と「テンキーがない」の2つ。キー配置を自分好みにカスタマイズできる、リマップ機能を搭載した機種も人気のようです。
また長時間タイピングを続ける必要があるため、「打っていて疲れない」ことを重視するという人も。その他の意見としては「チャタリングが発生しない」「音がうるさすぎない」などが挙がりました。
■ 意外な二大勢力? はてなエンジニアの愛用キーボード
それでは、はてなエンジニアの愛用キーボードの集計結果を発表します。上記のようなこだわりを満たすキーボードとは……?
今回のアンケートでは、外付け・ノートPC内蔵を問わず、仕事用にメインで使っているキーボードを対象にしました。その結果、「Happy Hacking Keyboard」と「MacBook Pro内蔵キーボード」が同率1位に! 2つ合わせて回答全体の75%を占めています。
続いて、各機種を選んだ理由やお気に入りポイントについて見ていきましょう。
1位:Happy Hacking Keyboard(37.5%)
▽ Happy Hacking Keyboard | PFU
Happy Hacking Keyboardは、PFU研究所が計算機科学者の和田英一さん(東京大学名誉教授、IIJ技術研究所研究顧問)と共同開発した“ハッカーのためのキーボード”です。使い心地にこだわった高品位キー、「A」の左に「コントロールキー」があるキー配列、コンパクトなサイズ感が特徴。エキスパートのためのスペシャルモデルとして、キートップ面をすべて無刻印にしたモデルも用意されています。
Happy Hacking Keyboardを愛用している理由として多くのはてなエンジニアから挙がったのは「打鍵感が好き」という点。指に負担の少ない、深めのキーストロークが人気のようです。また同じく多かったのが「サイズがコンパクトで扱いやすい」という声。外付けキーボードはちょっとした位置調整や持ち運びが面倒な印象がありますが、Happy Hacking KeyboardはA4の約半分という、かばんにも入れやすいサイズ。Bluetoothモデルもあるので、場所を問わず同じキーボードを使いたい人にも向いています。
1位:MacBook Pro内蔵キーボード(37.5%)
そして、予想以上に多数派だったのが「外付けキーボードは使わず、MacBook Pro内蔵のキーボードをそのまま使っている」という意見でした。最大の利点は、余計なスペースを一切取らず、移動の際もスムーズなこと。“ペチペチ”とした独特の打ち心地には「打鍵の気持ち良さはない」「打ちづらい」という意見もあるものの、「使っているうちに慣れた」「キーストロークが深いと疲れるのでちょうどいい」という声も寄せられました。
3位:Kinesis(Contoured Keyboard)(9.4%)
▽ Kinesis Ergonomic Keyboards, Mice and Input Solutions
▽ Kinesis(キネシス)社エルゴノミクス(エルゴノミック)キーボード Advantage2&アクセサリを販売しております。人気の高いコンタード赤軸モデルも扱っております。
3位にランクインしたのは、アメリカのKinesis社が製造・販売しているキーボード。中でもはてなエンジニアが愛用しているのは「Contoured」というエルゴノミクス(人間工学)キーボードシリーズで、キー部分がくぼんでいる独特の見た目が特徴です。キースイッチ内部のバネで入力を検知するメカニカル方式のキーボードで、入力感の違う複数のモデルが展開されています。
サイズがかなり大きいためデスクを占領してしまうという難点はあるものの、愛用者が口をそろえるのは「とにかく疲れない!」ということ。おわん型のキー配列は一見打ちにくそうに見えますが、自然な姿勢で打ち続けられるように設計されています。
4位:ThinkPad内蔵キーボード(6.3%)
▽ Think シリーズ PC | ビジネス ノートPC、タブレット、デスクトップ | レノボジャパン
「キーの位置や打ち心地が良い」という意見が寄せられたのが、ThinkPadの内蔵キーボード。おなじみの赤いトラックポイントのおかげで、ホームポジションから手を動かさずに打ち続けられるのも魅力です。「メインで使うのはHappy Hacking Keyboardだけど、ThinkPadの使い心地も好き」という声もありました。
4位:REALFORCE(6.3%)
▽ http://www.topre.co.jp/products/elec/keyboards/
人間工学を考慮して開発された東プレの「REALFORCE」は、入力時の音の静かさや、滑らかな感触で軽く押せるキーが特徴です。その使いやすさと耐久性から、プログラミング用途だけでなく、金融、医療、放送など幅広い業務分野で利用されているそう。はてなエンジニアからも「軽く押せて、チャタリングもなく素晴らしい」「長い文章を書きやすい」「キー配列に癖がなく、プログラミング以外にも使いやすい」といった意見が集まりました。
6位:Majestouch(3.0%)
「Majestouch」は、ダイヤテックの自社ブランド・FILCOが展開する、人気のメカニカルキーボードシリーズ。ドイツのZF Electronics社が製造する4種類の「CHERRY MXスイッチ」を採用しており、メカニカルキーボードらしい入力感が楽しめます。青軸モデルを愛用しているというはてなエンジニアからは「カタカタという音は気になるが、叩き心地が良い」という声が寄せられました。
■ 後編では、キーボードに思い入れのあるはてなエンジニアを直撃!
はてなニュース編集部はアンケートをもとに、上位3機種「Happy Hacking Keyboard」「MacBook Pro内蔵キーボード」「kinesis(Contoured Keyboard)」を愛用しているエンジニアを取材しました。愛用歴10年以上の強者から“予想外の使い方”をしているスタッフまで、5人のはてなエンジニアが登場します。後編もぜひご覧ください!
▽ はてなエンジニアの愛用キーボード調査(後編) 人気3機種の愛用者に使い心地を聞いてみました - はてなニュース
PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT 英語配列/墨 PD-KB600B
- 発売日: 2016/04/12
- メディア: Personal Computers
PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT 日本語配列/白 PD-KB620W
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: Personal Computers
※2017年4月26日(水)午後12時15分、キーボード選びのこだわりについてのパートで、本文の内容を一部変更しました。