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「ここからが本番」はやぶさの地球帰還・再突入に向けてメッセージ



ISAS | 「はやぶさ」の帰還とカプセルの再突入・回収にむけて / トピックス

「はやぶさ」は、人類初となる小惑星「イトカワ」のサンプル採取を目的とし、2003年に打ち上げられた小惑星探査機。2005年にはイトカワへのタッチダウンに成功し、現在は2010年6月の地球帰還を目指して運用されています。

はやぶさの帰還とサンプル回収を成功させるためには、「再突入」という大きな壁を超えなければなりません。プロジェクトマネージャーの川口淳一郎さんによれば、はやぶさの再突入に関しては、スペースシャトルなどの地球周回軌道からの再突入に比べると1桁も高い熱の条件にさらされるため、高度な耐熱技術が要求されるほか、ホイールやエンジンの寿命、部品の劣化といった問題も乗り越える必要があるそう。またはやぶさの再突入は、ロケットの打ち上げやスペースシャトルの再突入とは異なり、やり直しの効かない「一回限り」のチャンス。機体の状態が万全ではないことも考えると、帰還・再突入はかなりの難関になるとのことです。

「6月は、サッカーのワールドカップの月ですね。でも、「はやぶさ」も精一杯がんばります。みなさんの声援を期待しています。」と語る川口さん。はてなブックマークのコメント欄でも、「驚くことに、本当にここまで戻ってきてしまった。でもまだまだ気は抜けない。」「W杯もハヤブサも歴史的なゴールを決めてもらいたいものですね 」「ここまで来たのがすでに奇跡。だからもう一つくらい奇跡が起こってもいい。」といったたくさんの応援メッセージが寄せられています。今月から来月にかけて、いよいよ運用の佳境を迎えるはやぶさ。無事地球に帰還できることを願いながら、最後まで見守りたいですね。

文: 飯塚朋子

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