萌えキャラで街おこし! 京都「出町商店街」の加茂川マコトに迫る

■ パネルにのぼり、コラボ商品――“萌え”に染まった商店街

かつて魚介類を運ぶ街道として栄えた「鯖街道」の終点、出町商店街は、京都大学や同志社大学の近くに位置しています。豆餅が有名な和菓子屋「出町ふたば」をはじめ、食料品店や雑貨店、書店など140以上の店舗が並び、子どもからお年寄りまで幅広い世代の人々が買い物に訪れます。

商店街に一歩足を踏み入れると、加茂川マコトののぼりやタペストリーなどが至る所に飾られていました。

お香やお菓子などを取り扱う「高橋盛香堂」で、“和装バージョン”のパネルを発見しました。こちらのお店では、加茂川マコトとコラボした「海苔巻きあられ」が販売されています。これが、加茂川マコトの初仕事だそうです。生活用品店の「まつむら」には、“ハッピバージョン”が置かれていました。

パネルの設置場所は、随時変更されているそうです。

■ 仕掛け人に聞く“萌えプロジェクト”の裏側

<若者層を取り入れたかった>

パネル、のぼり、マイバッグ運動の

ポイントカードなど、アイテムはさまざま

出町商店街は無線LANサービスを提供したり、他府県の街と積極的に交流したりと、商店街の活性化に取り組んでいます。萌えキャラを取り入れたのも、若年層に商店街の魅力を知ってもらうためだったそうです。

萌えキャラの導入は、順調とは言えませんでした。京都府に補助金の申請をしましたが、応募者多数のため競争率が高かったそうです。加えて、東日本大震災の影響で予算が縮小。最終的に予算は降りたものの、展開の規模は当初の構想より小さくなりました。出町商店街振興組合の佐々木真さんは「その分、知恵を絞り、お金をかけずに頑張った」と話します。

その甲斐あってか、商店街を訪れる人々はもちろんのこと、加盟店の反応も思った以上によかったそうです。ターゲットとしていた若い人たちも徐々に集まりだしており、写真をTwitterなどのSNSに投稿している人も増えているそう。加茂川マコトの運営と企画を担当している高橋朋江さんは、今後の展開について「京都にある会社やイベントなどと積極的にコラボレーションしてきたい」と語ってくれました。

<京都から発信することに意味がある>

出町商店街に萌えキャラのプロジェクトを提案したのは、京都で活動している地域活性プロジェクト「ことまきプロジェクト」のメンバーです。加茂川マコトのデザインを手掛けた石原邦彦さんに、プロジェクトの裏側を尋ねました。

――こういった“萌えプロジェクト”はいつから始められたんですか?

石原邦彦さん(以下:石原) 2011年6月からです。僕がフリーデザイナーとして出入りしていた会社に、京都府の喫茶店から集客にまつわる相談がありました。そこで、「いわゆる萌えキャラを取り入れてみてはどうか?」と提案してみたんです。もともと、イラストを描くのは得意だったので。その仕事をきっかけに“萌え”を主体としたプロジェクトを展開できないかと考え、「ことまきプロジェクト」を立ち上げました。

――出町商店街を選んだ理由は?

石原 もともと、出町商店街さんと知り合いのメンバーがいたんです。萌えプロジェクトが展開できる場所を紹介してもらうつもりで訪ねたところ、出町商店街さんが若い人をターゲットとした集客方法を考えていたので、それならと提案してみたのがはじまりです。

――加茂川マコトの制作で気を付けた点について教えてください。

石原 出町商店街さんから「鯖を振り回すような感じの女の子」という依頼を受けたので、元気いっぱい、かつ見た目にインパクトのあるキャラクターデザインに仕上げました。大人しい雰囲気のキャラクターも考案したんですが、やはり前者が選ばれました。

一番こだわったのは服装ですね。通年使うものなので、夏は暑苦しくなく、冬は寒く見えないスタイルを心がけました。商店街の女の子なので、ハッピを着せています。

当初のラフ案

――加茂川マコトの反応は届いてますか?

石原 はい。遠方からツアーを組んで見に来てくれている人もいるそうで、とてもうれしいです。加茂川マコトがきっかけで私たちに興味を持ってくださった団体も多いので、もっと力を入れていきたいです。

――今後の展開を聞かせてください。

石原 “萌え”で京都の街を元気にしたいです。京都は古い文化が数多く残っている場所なので、そこに“萌え”のような新しい文化が融合していくことに意味を感じています。

加茂川マコトの活動は、ブログやTwitterなどでチェックできます。加茂川マコトが気になった方は、出町商店街に足を運んでみてはいかがでしょう。

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※記事初出時、出町商店街の所在地について「京都市左京区」と記載していましたが、正しくは「京都市上京区」でした。2012年2月6日(月)午後3時22分に当該箇所を修正いたしました。

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