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デング熱にかかるとどんな症状が現れる? 厚生労働省、資料やQ&Aを公開



http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever.html

デング熱は、蚊の一種「ネッタイシマカ」や「ヒトスジシマカ」からデングウイルスが媒介されることで発症する急性の熱性感染症です。国内での発症例は過去60年以上確認されていませんでしたが、2013年にドイツ人の渡航者が日本で感染した疑いがあると報告されていました。

8月27日付の第1報では、海外渡航歴のない埼玉県在住の女性が、デング熱とみられる症状を発症したと発表されました。以降も感染例の報告は続き、9月2日の時点で34人の感染患者が確認されています。34人はいずれも代々木公園(東京都渋谷区)やその周辺を訪れていることから、国立感染症研究所はデングウイルスを保有している蚊の生息地は代々木公園であると推定しています。

厚生労働省が公開したQ&Aによると、デング熱はヒトからヒトに直接感染はせず、感染しても発症しないケースも多くみられるとのこと。感染した場合は突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹などの症状が現れます。体内からウイルスが消失すると症状もなくなり、予後は比較的良好だそう。しかし一部では出血症状を発症することもあるため、適切な治療がなされないと致死性の病気になるとも言及しています。有効なワクチンや特有の治療薬はなく、治療は対症療法が主体になります。

文: あおきめぐみ

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