読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

400年前の戦の緊張を感じ、甲冑や日本刀も堪能できる「大 関ヶ原展」京都展に行ってきた



大 関ヶ原展

徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展 | 京都文化博物館

会場の京都文化博物館は、地下鉄の烏丸御池駅から徒歩約3分の場所にあります。烏丸三条を少し東に行くとレトロな外観の建物が。このれんが造りの建物は別館で、重要文化財に指定されています。本館の入り口は東側にあります。

■ 戦の渦中に巻き込まれたような感覚に

本館4階へ上がると、本展のタイトル「大 関ヶ原展」と大きく書かれた看板が。“大”が青、“展”が赤に色分けされており、それぞれ関ヶ原の戦いにおける西と東の陣営を表しているようです。入り口を進むと、武士がこちらを向いて待ち構えている映像が投影されており、なかなか緊迫感があります。

そこを抜けると、プロローグの解説と共に大きなびょうぶが並びます。左右に置かれた2枚の「関ヶ原合戦図屏風」は、それぞれ関ヶ原の戦いを写実的なアプローチと解説的なアプローチで描かれたものだそうです。

■ 当時の緊迫感が伝わる品々、人気の刀も

第1章は、関ヶ原の戦いが始まるきっかけになったさまざまな古文書や、それに関係する人物画が並びます。第2章は、関ヶ原の戦いが始まる前夜がテーマ。戦いに備えているかのように甲冑(かっちゅう)や兜(かぶと)、采配(さいはい)が並び、出陣を命じる手紙もいくつか見ることができます。

ここでは同展の目玉の一つでもある、徳川秀忠が所有した「骨喰藤四郎」を展示。なぎなたを鍛え直して作られたというこの刀は、切るまねをするだけで骨まで砕けるという逸話もあり、ガラス越しにどこか重々しい空気が伝わってきました。骨喰藤四郎は前期のみの出展で、6月28日(日)まで展示されています。

第3章は、慶長5年9月15日に徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍の両陣営が集った、関ヶ原の戦いの様子を表す品々を展示。ここでとりわけ目を引くのが、巨大な金色の扇「金扇馬標」です。徳川家康が戦場にいることを象徴する扇で、仲間を鼓舞し、同時に敵を恐れさせる意味もあったそうです。

■ 臨場感あふれるジオラマ・プロジェクションマッピング

3階の会場を進むと、関ヶ原の地形を模したジオラマに山や気候、両陣営の動きを投影し、まるで関ヶ原の戦いを俯瞰(ふかん)しているかのような体験ができる「ジオラマ・プロジェクションマッピング」が設置されています。関ヶ原の戦いを映像を通して理解できるだけでなく、白いジオラマに森や平野の映像が映し出される様子を見ているだけでも楽しめます。1度目は正面から鑑賞し、2度目は斜めから見て、立体感を感じてみましょう。

白地のジオラマ

映像が投影されると、関ヶ原の地形が立体的に浮かびます

■ 京都展だけの逸品も

このほかにも、京都展でしか見られない逸品が多く展示されています。京都展の展示数は186点で、うち42点は京都限定です。徳川家康を等身大で作った「木造徳川家康坐像」は、その大きさに驚かされました。

■ お土産や甲冑体験コーナー、図録も必見

展示を見終わったら、楽しみなのがミュージアムショップ。中に入ると目に付く等身大の甲冑は、まだ展示が続いていたのかと思うほど精巧に作られています。値段は約95万円~約155万円です。6月14日(日)と6月28日(日)には、当時使われていた甲冑のレプリカを着用できるイベントも開催されます。定員は50人で、参加費は1,000円~4,000円です。

ほかにも、徳川家康や関連する武将を解説した書籍やグッズが並びます。同展限定のカードが封入された「とらや」のようかんは、記念にもお土産にも良さそうです。東京・京都・福岡の会場に登場するすべての展示品を、詳しい解説と共に収録した、約390ページの図録も必見です。より詳しい年表や解説など、会場では紹介されなかった内容も掲載されています。価格は2,800円(税込)です。

分厚い……!

高級感ある質感です

■ 行く前に予習しよう!

この展示では、歴史に自信がない人でも楽しめる丁寧な解説や、女優の杏さんがナビゲーターを務め、ドラマのように楽しめる「音声ガイド」も用意されています。

さらに展示を楽しみたいなら、事前にネットや書籍などで予習しておくのがおすすめです。関ヶ原の戦いの流れを軽くおさらいするだけでも、さらに理解を深め、当時の様子をありありとイメージすることができるかもしれません。

(わかりやすい)関ヶ原の戦い

関ヶ原の戦い - Wikipedia

■ イベント情報

徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展

  • 開催期間:6月2日(火)~7月26日(日)※会期中展示替えがあります
    • 前期展示:6月2日(火)~6月28日(日)
    • 後期展示:6月30日(火)~7月26日(日)
  • 会場:京都文化博物館
  • 開室時間:午前10時~午後6時(金曜日は午後7時30分まで)
  • 休館日:月曜日
    • 7月20日(月・祝)は開館し、翌7月21日(火)に休館
  • 入場料
    • 一般:1,400円
    • 大学生・高校生:1,000円
    • 中学生・小学生:600円

※2015年7月27日(月)午前11時、会期終了に伴い、展示作品の写真掲載を終了いたしました。

文: 文月聡

関連エントリー