マンガ家たちの仕事場に密着し、マンガの誕生する“瞬間”を追い掛けるNHK Eテレのドキュメンタリー番組「浦沢直樹の漫勉」。シーズン1の第1回を飾った東村アキコさんに続き、9月11日に放送された第2回には、マンガ「うしおととら」などを生み出した藤田和日郎さんが登場しました。はてなブックマークでは、マンガ家たちによる“番組実況”にも注目が集まっています。
▽ 浦沢直樹の漫勉 | NHK
「浦沢直樹の漫勉」では、普段は立ち入ることができないというマンガ家たちの仕事場に潜入。それぞれのこだわりが見られる制作の秘密に、同じマンガ家の視点から浦沢さんが切り込みます。そもそも同番組は、「漫画が生まれる瞬間」の感動を伝えたいという思いから浦沢さん自身が構想したのだそう。テーマソングや挿入曲も制作するなど、番組に対する浦沢さんの熱意が伝わってきます。
第2回の放送で取り上げられたのは、伝奇ロマン「黒博物館 ゴースト アンド レディ」を描く藤田さんの仕事場。カメラは、ホワイト(修正液)を使って線を“削り出す”ように描く藤田さんのペン先を捉えます。下描きをほとんどしないままペンを入れ、ホワイトを何度も使いながら線を描いていくのが藤田流。ダイナミックかつ大胆に線を入れていくその様子からは、迷いが見られません。
番組サイトには、放送されていない藤田さんと浦沢さんのやりとりも。「人と一緒じゃないと漫画は描けない」という藤田さんのこだわりや、浦沢さんが実践しているという“ひざスケッチ”のエピソードのほか、「『黒博物館 ゴースト アンド レディ』は、当初1巻だけで終わらせるつもりだった」という作品の裏話が明かされています。
番組の内容には、多くのマンガ家が反応。とよ田みのるさん、氷川へきるさん、ゆうきまさみさんといった名だたるマンガ家たちも、独特のペン入れ技術に衝撃を受けたようです。
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番組の一部はサイトでも視聴可能です。第3回「浅野いにお」は9月18日(金)午後11時から、第4回「さいとう・たかを」は9月25日(金)午後11時から放送。9月20日(日)午前0時(19日深夜)からは、「東村アキコ」「藤田和日郎」「浅野いにお」の3本を一挙に再放送します。
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