夢中になって読み明かした少女マンガを覚えていますか? Web上には、懐かしの作品や少女マンガ誌の歴史に浸れる数々のコンテンツが用意されています。恋愛、ファンタジー、コメディー……ジャンルや時代に関係なく、今でもワクワクさせてくれる作品たち。『なかよし』の付録や1990年代に発売されたコミックスの表紙などを見ていると、当時の記憶までよみがえってきそうです。
■ 恋愛をテーマに振り返る『マーガレット』
▽ http://my-margaret.jp/highlight/
集英社の少女マンガ誌『マーガレット』『別冊マーガレット』は、2013年で創刊50周年を迎えました。これを記念して各地で開催された展覧会「わたしのマーガレット展」では、両誌がさまざまな題材で描いてきた「恋愛」というテーマを中心に、名作の原画300点以上を展示。選りすぐりの名場面とともに、懐かしの作品を振り返ることができました。
特設サイトでは、全10章にわたって展開されたブースの見どころを紹介しています。「スポ根」「サスペンス」「ギャグまんが」などの切り口で作品のワンシーンを掲載しているほか、“至極の恋愛”を描いた名作をピックアップ。マーガレットの花が印象に残る、貴重な創刊号の表紙もあります。
■ 『りぼん』60周年記念 作者が語る思い出のシーンは?
▽ りぼん創刊60周年記念サイト「250万乙女のバイブル 思い出の扉」 | 株式会社 集英社
2015年に創刊60周年を迎えた、集英社の少女マンガ誌『りぼん』。懐かしの作品をあしらったグッズの販売や、小花美穂さんのマンガ「こどものおもちゃ」の舞台化、アニマックスでのアニメ一挙放送など、さまざまな形で記念の年を盛り上げています。
特設サイトには、作者へのインタビューも。矢沢あいさんは「ご近所物語」で思い入れの強いシーン、水沢めぐみさんは「姫ちゃんのリボン」で一番“姫ちゃんらしい”と思うシーンなどを挙げています。
■ 付録にも歴史あり! 『なかよし』60周年サイト
講談社の『なかよし』は、創刊60周年の特設サイトで、同誌の歩みが分かる年表を表紙の写真とともに公開しています。2015年現在も連載が続いているあべゆりこさんの「わんころべえ」がスタートしたのは、1976年1月号。原作を秋元康さんが担当した木村千歌さんの「あずきちゃん」は、1992年8月号から始まりました。
1992年11月号の付録に登場した「美少女戦士セーラームーン」のレターパッドなど、懐かしさを刺激される付録の写真もあります。最近ではトレース台などが入った「まんが家セット」でも話題を呼んだ『なかよし』。少女マンガ誌にとって欠かせない付録の進化をたどってみるのも面白いかもしれません。
■ 30~40代の男性に贈る白泉社の少女マンガ特集
▽ 30~40代の男性に贈る白泉社の少女マンガ特集 “カレカノ”など50作をサイトで紹介 - はてなニュース
白泉社が公開した「ぼくらが恋した少女マンガ50選」は、30~40代の男性をターゲットにした特設ページ。同社の少女マンガ誌『花とゆめ』や『LaLa』に掲載された作品を、1980年から1999年までの時間軸で紹介しています。作品のカテゴリーは「ラブ」「ファンタジー」「青春・友情」「時代モノ」などさまざまです。
アニメ化もされた津田雅美さんの「彼氏彼女の事情」や日渡早紀さんの「ぼくの地球を守って」をはじめ、わかつきめぐみさんや川原泉さんによるエッセイも登場。無料の「試し読み」も用意されているので、気になった作品はチェックしてみましょう。
■ 講談社・集英社・小学館・白泉社の人気作品を年代別で
Yahoo!ブックストアは、講談社・集英社・小学館・白泉社の4社による“史上初”のマンガフェアを2015年4月~6月に開催していました。少年・少女マンガの各編集者や男性声優、フランスの出版社社員に聞いたおすすめなどをラインアップ。中には「新宿二丁目で聞いた好きな少女まんが20」「結婚式場『八芳園』で花嫁に聞いた好きな少女まんが30」などユニークな切り口も用意されています。
フェア終了後は、期間中に読まれた100作品を紹介。各社のトップ3だけでなく、2010年代・2000年代・1990年代・1980年以前という年代別に人気作品を確認できます。昔夢中になって読んだマンガをもう一度読み直したり、好きなマンガ家の作品を出版順に読んでみたりと、さまざまな思い出のなぞり方ができそうです。