迫力満点の実物大模型が見られる恐竜博物館、恐竜時代の化石発掘やアトラクションが楽しめるパークなど、全国の“恐竜スポット”を集めました。国内最大級の規模を誇る「福井県立恐竜博物館」には、42体もの全身骨格標本が。「御船町恐竜博物館」には、普段あまり見ることができない、化石に関する調査・研究のバックヤードを見学できるスポットがあります。大人も子供も楽しめる、13の施設を紹介します。
■ 関東地方
<茨城県自然博物館(茨城県坂東市)>
「茨城県自然博物館」では、来館者が46億年の「時と空間の旅人」となって楽しめる本館展示を用意しています。エントランスを過ぎると、世界最大級の草食恐竜・ヌオエロサウルス(ヌーロサウルス)や松花江マンモスなどの骨格標本がお出迎え。第2展示室の「地球の生いたち」では、白亜紀の恐竜であるティラノサウルスやランベオサウルスなどの様子を知ることができます。
<神流町恐竜センター(群馬県多野郡)>
▽ 神流町恐竜センター|恐竜骨格の展示や化石発掘体験ができる!
「神流町恐竜センター」は、「恐竜の足跡をたどる」「神流町の化石」など9つのゾーンに分けて恐竜にまつわる資料を展示しています。3つ目のゾーン「ライブシアター」では、恐竜たちの生態をロボットシアターで再現。本物そっくりの恐竜たちが動き回ります。
<群馬県立自然史博物館(群馬県富岡市)>
▽ http://www.gmnh.pref.gunma.jp/intro.html
▽ http://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1000000001892/index.html
▽ 群馬県立自然史博物館:東京・中部エリア | おでかけガイド:JRおでかけネット
自然史をテーマに、生命の歴史や群馬県の自然を紹介する「群馬県立自然史博物館」。全長15mの恐竜・カマラサウルスなど貴重な恐竜の骨格標本を展示しています。展示室「地球の時代」では、恐竜絶滅の秘密に迫る展示も。常設展に加え、年3回の企画展を実施しています。
<国立科学博物館(東京都台東区)>
▽ 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo
「国立科学博物館」の地球館が、2015年7月にリニューアルオープンしました。地下1階の「地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る」は、最新の研究結果をもとにした展示。竜盤類恐竜や鳥盤類恐竜の進化について、迫力ある骨格標本とともに紹介しています。
■ 中部地方
<白山恐竜パーク白峰(石川県白山市)>
▽ 白山恐竜パーク白峰|PLAYはくさん 白山市地域振興公社
「白山恐竜パーク白峰」ではディプロドクスの骨格標本、ティラノサウルスの模型などの展示が見られるほか、予約なしで化石の発掘体験ができます。パーク周辺は、日本でも有数の化石発掘地。主に出てくるのは植物の化石ですが、過去には恐竜の歯の化石が見つかったこともあるそうです。
<福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)>
国内最大級の恐竜化石発掘地・福井県勝山市の「かつやま恐竜の森」には、恐竜をテーマにしたスポットが数多く存在します。その中でも国内最大級の地質・古生物学博物館として知られるのが「福井県立恐竜博物館」です。常設展は「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンから成り、恐竜の世界ゾーンには42体の全身骨格標本やジオラマ、対面スクリーンの「ダイノシアター」などが並びます。サイトでは、館内を一周できるコンテンツ「恐竜博物館バーチャルツアー」を用意しています。
<かつやまディノパーク(福井県勝山市)>
福井県立恐竜博物館と同じく、かつやま恐竜の森内にある「かつやまディノパーク」。全長20mのマメンチサウルス、全長13mのティラノサウルス、映画「ジュラシック・ワールド」でも人気を集めているヴェロキラプトルなど、実物大の恐竜24頭が登場するウォークスルーの冒険アトラクションが楽しめます。
<信州新町化石博物館(長野市信州新町)>
「信州新町化石博物館」は、三葉虫やアンモナイトなど世界53ヶ国から集めたさまざまな化石コレクションを展示しています。駐車場にはディプロドクスの実物大復元模型があり、常設展示室「フォッシルワールド」の中央にはアロサウルスとカンプトサウルスが戦うシーンを再現した骨格標本が。時代ごとに展示された化石とともに、生命の進化の歴史をたどることができます。
■ 近畿地方
<京都市青少年科学センター(京都市伏見区)>
▽ 京都市青少年科学センター | Kyoto Municipal Science Center For Youth
100点以上の体験型展示品を有する「京都市青少年科学センター」。2階の第1展示場には、しゃべって動くティラノサウルスの模型や、タルボサウルス、サウロロフスの復元化石などが。アロサウルスの頭骨化石は、日本で唯一実物が展示されています。
<大阪市立自然史博物館(大阪市東住吉区)>
▽ http://www.osaka-info.jp/jp/museum/museum/museum06.html
長居公園内にある「大阪市立自然史博物館」は、5つの展示室で生き物の生態や進化について紹介しています。1階の第2展示室には、恐竜にスポットを当てた展示が。ティラノサウルスやトリケラトプスの頭骨、ヒプセロサウルスの卵といった、さまざまな標本を展示しています。展示の様子は「バーチャルツアー」でも見ることができます。
■ 九州地方
<いのちのたび博物館(福岡県北九州市)>
▽ 北九州市立いのちのたび博物館 | 北九州市立いのちのたび博物館
「いのちのたび博物館」は、自然史と歴史を扱う博物館です。自然史ゾーンのエンバイラマ館(白亜紀ゾーン)では、CGで復元した白亜紀前期の湖と古代魚、琥珀(こはく)の中に閉じ込められた昆虫の標本などを展示。中生代・白亜紀の北九州を再現したジオラマには、動く恐竜ロボットも設置されています。
<御船町恐竜博物館(熊本県上益城郡)>
▽ 御船町恐竜博物館
「御船町恐竜博物館」は、国内有数の恐竜化石発掘地として知られる熊本県の御船町にあります。常設展は、地層や化石を紹介する「白亜紀の御船」、骨格標本を展示する「恐竜たちの世界」など5つのテーマで展開。博物館の調査・研究の裏側が見られる「オープンラボ」もあります。
Title Photo by Gareth Williams