ゲームの歴史・制作の裏側を追い掛けたドキュメンタリー作品4つ　ゲームセンターや音楽も

思い出に残るゲームは何ですか？夢中で遊んだテレビゲーム、何度も対戦したアーケードゲーム、今でも脳裏をよぎるゲームミュージックなど、人生においてゲームは欠かせないという人も多いはず。そんなゲームの歴史や制作の裏側を追い掛けた、4つのドキュメンタリー映像を紹介します。作品に込められた熱い思いを知ると、もっと愛着が湧くかもしれません。

■ 日本のアーケードゲーム文化の歴史を、海外の映画制作者が追う

▽ 100 Yen: The Japanese Arcade Experience | Insert coin. Blow your mind.

「100 Yen: The Japanese Arcade Experience」は、日本のアーケードゲーム文化に焦点を当てたドキュメンタリー映画です。プロゲーマーとして活躍する梅原大吾さんら関係者へのインタビューをはじめ、一大ブームとなったインベーダーゲームやシューティングゲームなど、ゲーム好きが慣れ親しんだ数々の作品を紹介します。

監督は、カナダの映画制作者・Brad Crawfordさん。海外の視点から見るゲームプレイヤーの姿や、コミュニケーションの場として存在するゲームセンターの光景などは、新鮮に感じるかもしれません。

▽ 100 Yen: The Teaser Trailer on Vimeo

内容はゲーム愛にあふれるもので、レビューには「映画が終わるエンドロールが流れる頃には、思わず涙が出てくるほど気持ちが高まりました」「人生のどこかの時期にゲームセンターに通い詰めた経験のある人にはお勧め」とのコメントも。DVDの価格は24.99ドルで、公式サイトから購入できます。

▽ レビュー："100 YEN: The Japanese Arcade Experience" - とりとめのない雑記

▽ http://www.kotaku.jp/2013/05/100_yen_arcade_game_dvd.html

■ 著名な作曲家が多数登場　音楽でたどるゲームの歴史

▽ Diggin' in the Carts: 予告編・各エピソード概要紹介

▽ 日本のゲームミュージックの進化を探るドキュメンタリー全6話を9/4から順次公開 - はてなニュース

レッドブル・ミュージック・アカデミーが公開した「DIGGIN' IN THE CARTS（ディギンインザカーツ）」は、日本のテレビゲームミュージックをテーマにした全6話のドキュメンタリーシリーズ。数々の名曲を生み出してきた作曲家たちを軸に、30年以上にわたる日本のテレビゲームミュージックの歴史を探訪していきます。

▽ https://www.youtube.com/watch?v=m8z8-SKg3WU

登場する作曲家は、「テトリス」や「メトロイド」を手掛けた田中宏和さん、「ストリートファイターII」を担当した下村陽子さん、世界を代表するオーケストラによって演奏される機会も多い「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる植松伸夫さんなど豪華な面々。動画はYouTubeで全編公開されています。

▽ Diggin' In The Carts - YouTube

■ 制作者の声とともに、ゲームの“始まり”から“現在”までを紹介

▽ ビデオゲーム THE MOVIE | 国際ゲーム開発者協会日本

▽ ゲームの歴史を追ったドキュメンタリー映画「ビデオゲーム THE MOVIE」新宿で日本初公開 - はてなニュース

世界初のアーケードゲームといわれる米・ATARI社による「PONG」（1973年）の誕生から最先端技術が発展している近年に至るまでを追いかけた、アメリカのドキュメンタリー映画「ビデオゲーム THE MOVIE」。クラウドファンディングで製作費を募り、2年の製作期間を経て2014年に公開されました。

▽ https://www.youtube.com/watch?v=Jv2W0lbgVfY

作中には、ATARI創業者のノーラン・ブッシュネルさんや「メタルギアソリッド」シリーズの小島秀夫さんをはじめとするクリエイターへのインタビューも。「バイオハザード」の開発者・小林裕幸さんらのコメントも収録されています。日本では2015年5月に東京・新宿で初公開。DVDは同年8月5日に松竹から発売されました。

ビデオゲーム　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ [DVD]

出版社/メーカー: 松竹
発売日: 2015/08/05
メディア: DVD

■ ATARI社を倒産に導いたとされる“伝説のクソゲー”を砂漠から発掘

▽ http://news.ponycanyon.co.jp/2015/07/9857

▽ 株式会社ジェミニエンタテインメント

社会現象にもなったゲーム機「ATARI 2600」の専用ソフトとして1982年のクリスマスシーズンに発売されたゲーム「E.T.」を知っていますか？スティーヴン・スピルバーグ監督の同名映画とコラボレートし、ゲームの歴史を変える作品になると期待されていた同作。ゲーマーの間では「史上最悪のクソゲー」とささやかれ、現在ではATARI社を倒産に導いたソフトとも呼ばれています。大量に余った同作の在庫は、アメリカ・ニューメキシコのとある砂漠に埋められているとの噂（うわさ）も広まりました。