電車に乗って毎日通勤、通学している方にとってはおなじみの中吊り広告。最近では、携帯カメラで撮影してURLにアクセスできるものや、車内に設置された液晶モニターに今日の占いや天気予報、ワンポイント英会話レッスンが流れるなど、広告のバリエーションがどんどん増えてきています。
こうしたカラフルで華やかな広告が街に溢れる現代だからこそ、少し昔の広告を振り返ってみると、不思議な懐かしさを感じるのかもしれません。1950年代の電車の中吊りポスターが集められたサイトが人気です。
1950年代電車中吊り広告
ページの説明によると、所蔵している約280枚の「1950(昭和25)年から1954(昭和29)年頃にかけて、京阪神を走る国鉄列車内で実際に使用されていた」ポスター280枚のうち、236枚を公開されているそうです。はてなブックマークでも「生まれてないのに懐かしい」「この古臭さが素敵」「別の国の広告みたい」という、実際にその時代を過ごしていたわけではないのに感銘を受ける人が続出しています。
絵画や映画と違って、電車の中吊りやテレビCMといった広告はなかなか記録、保管されにくいものです。この時代特有の色遣いや文字組など、現代の広告表現にとっても参考になるかもしれません。