もうすぐホワイトデー。先月は大量のチョコをもらってしまい、「三倍返し」なんて怖ろしい言葉が頭をよぎっては、財布とにらめっこして、ふうと溜め息。そんな羨ましい(?)人もいる時期でしょうか。それはそれとして、今年のバレンタイン商戦では、「逆チョコ」なる聞き慣れない言葉が連呼されていたのを、覚えている人も多いと思います。あれから1ヶ月、一体「逆チョコ」とは何だったのでしょうか。
実のところ、あれほど大宣伝されていたわりには、筆者の周囲では女性にチョコを渡したという男性はいないようですし、ネット上でも「逆チョコ」を実践してみたという話はほとんど見かけません。そこで、はてなユーザー100人に、今年のバレンタインで「逆チョコ」を渡したかについて聞いてみることにしました。
結果は、きっかり1割。どうやら10人に1人しか、逆チョコを渡した人はいなかったようです。お菓子業界の人にとっては、哀愁の漂う結果かもしれません。ただ、むしろ筆者は、今回の「逆チョコ」をチャンスと捉えて、意中の女性にチョコを渡したアクティブな男性が1割もいたことに驚きました。確かに、こういうものは乗ったもん勝ちの側面もありますよね。
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はてなブックマーク内での反応を見ると、この「逆チョコ」には、当初から業界が仕掛けたブームであるというイメージが付きまとっていました。「逆チョコ」という言葉自体は以前からあったようですが、聞いたことのない習慣が、ある日突然メディアで連呼されはじめたことに、奇異の念を抱いた人も多かったのではないでしょうか。
このブームが仕掛けられた背景には、女性の社会進出が進んで「義理チョコ」の習慣が無くなったことや、昨年同様、バレンタインが休日に当たったため、チョコの売り上げを少しでも確保したかったこと、などの理由があったようです。チョコレートの年間売り上げの1割以上を占めるとも言われる、バレンタイン商戦。お菓子業界も必死だったということでしょうか。
ところで、やはり「逆チョコ」を受け取った女性も、ホワイトデーにお返しをする羽目になったりするのでしょうか。先日「ホワイトデーのお返しでガッカリしたもの」というgooランキングが発表されましたが、ここでは女性から男性への厳しい要求が並んでいます。
ホワイトデーのお返しで残念だったものランキング - goo ランキング
このランキング結果、いきなり1位が「こちらが渡したものより明らかに金額が低い」というのも生々しい話ですが、他にも「趣味ではないハンカチ/タオル」や「よく知らないキャラクター小物」と、何だかもう言いたい放題です。バレンタインデーはチョコを贈ると決まっていますが、ホワイトデーは何を贈ろうと自由な分、贈る側のセンスが問われるもの。この「逆チョコ」が、来年以降も懲りずに仕掛けられて、もしも定着してしまった暁には、実は女性の方も大変なことになるのかもしれません。
(Title Photo by Claudio.Núñez)