ネット上には、男性なら陶酔してしまうポイントのことを「男の子回路」と表現することがあるそうです。電車のレールや、バイク、得体の知れない部品など撮影の対象は多岐にわたり、「世の男性はこんなものに興味あるんだ」と毎度毎度新しい発見があります。ぶらりとはてなブックマークを眺めていたところ、次々と「男の子回路」が「発動」している様をみることができました。その対象はひとつの壊れゆくモノ。実は私もこれには回路発動してしまいます。「解体中の製鉄所」。
この一連の壊れゆくモノたち、被写体はJR蘇我駅近くにあるJFE東日本製鉄所第5高炉。
さよなら高炉 - Future Description ‐何かからはみ出した、もうひとつの風景
蘇我駅前から見える製鉄所は、期間限定ながらすてきなことになっている。手前にあった建屋が解体され、すでに操業を停止している高炉の姿があらわになっているのだ。近いうちにこの高炉も解体されてしまうらしい。ドイツのランドシャフトパークみたいになればいいのにね。とても残念だ。
ともかく、鑑賞するなら今がチャンス
「さよなら高炉」という上記のエントリーを皮切りに、この製鉄所の写真がいろんなユーザーによりぞくぞくと投稿されました。
解体中の製鉄所に行ってきました - 俺は魚だ,と言ってみるテスト
近くから見ないと分からない工場のディテール。
絶賛解体中の製鉄所、中身が丸見えで大興奮! - ココロ社 ♪ほのぼの四次元ブログ♪
錆びた鉄のいい匂いが漂ってきそうです。
解体中の蘇我の高炉はやっぱり凄かった! - 日毎に敵と懶惰に戦う
青空に映えますね。手前の水色のショベルカーにも。
夕日をバックに。かっこよすぎます。
高炉の定点観測 -東側からの眺め- - FOOL ON THE WEB
この方は高炉を定点観測されていて、その中の一枚。美しい。
見た目そのままを愛でることもできれば、この場所で働いていたひとに思いを馳せることもできますね。この建物は当時どんな色合いだったのでしょう。写真から様々な想像が生まれます。そして、抑えきれない製鉄所への熱い衝動が。(私だけ?)
現在も製鉄所は解体中。すべてがなくなってしまう前に、ぜひとも足を運びたいです。それにしても、解体しているひとたちはどんな気持ちでショベルカーを動かしているのでしょう。「男の子回路」を発動しているのかな。
(タイトル画像はkokorosha's fotolifeより。)