「ロングバケーション」といえば、1996年にフジテレビの月9で放送された人気ドラマ。木村拓哉さんと山口智子さんが主演を務め、ピアニスト役の木村さんの影響でピアノを習い始める男性が増えるなど、「ロンバケ現象」と呼ばれるほどの大ブームとなった作品ですが、脚本を務めた北川悦吏子さんが、この作品の大ヒット後の苦悩を自身のブログで語っています。
最終回の視聴率は36.7%にも達するほどの人気作品だったロンバケ。脚本を務めた北川悦吏子さんにとってまさに代表作といえる作品ですが、この大ヒットが後に彼女にとって大きなプレッシャーになったとのこと。特に中山美穂さんと豊川悦司さん主演で2001年に放送された「ラブストーリー」という作品に関わっている時がそのピークだったそうで、「ロンバケを超えられるか」といつも自問自答を繰り返していたそうです。
そんな中、北川さんはB'zのメンバーとの出会いが転機になったと語っています。出会いのきっかけは、B'zが主題歌を担当した北川さんの2000年の作品、「ビューティフルライフ」。ヒット曲を生み出し続けている彼らにも、北川さんと同じような悩みがあったそう。しかしボーカルの稲葉さんからは、「重要なのは昔を超えることではなくて、昔と今とでは同じ歌を歌っても色が違う、だから続ける意味がある。」というメッセージをもらったそうで、この時の出会い以来、B'zのメンバーとはメールで感想をやり取りするなど、互いに親交を深めてきたそうです。
今では前ほどプレッシャーを感じることはなくなったという北川さん。ファンからの「ロンバケを超えられるのは北川さんだけです」というメッセージも非常に嬉しく思うそうで、ブログのコメント欄にもロンバケファンからのメッセージが多数寄せられています。
人気脚本家が語った、ヒットを作り続けることへの苦悩。しかしそれは脚本家でもミュージシャンでも同じことで、作品作りに対して、「真摯な姿勢で向き合う」ことを忘れないからこそ、続けていけるんですね。