1988年4月7日は、禁煙を促進するためにWHO(世界保健機関)が定めた「第1回世界禁煙デー」。その後は毎年5月31日を「世界禁煙デー」とするように改められ、現在も国際デーのひとつとして認知度の高い記念日となっています。そこで今回は、「体に悪い」「不経済」など、デメリットはわかっていてもなかなか始められない、禁煙に役立つエントリーを紹介します。
■タバコがもたらす害
▽煙草の害を知る
TVや新聞、雑誌などで散々言及されている人体へのタバコの害。一体何が悪いのか、上記のエントリーを参考に紹介します。
有害物質
- タバコの煙には4000種類の化学物質が含まれており、その内200種類以上は有害物質。中には殺虫剤などに使われている成分と同じものも…
死亡率
- 喫煙者は、タバコを吸わない人と比較するとガンの発症率が高くなります。その他にも、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病、高血圧など、さまざまな病気の引き金となります
受動喫煙
- 有害なタバコの煙は、周りにいる人たちにも影響します。特に一緒に生活を送る家族は、健康被害を及ぼす可能性が高くなります
また、タバコは料金の約6割が税金として徴収されている、お財布に優しくない消耗品。2009年に閣議決定された税制改正大綱で、2010年10月に税率が引き上げられることが決定しており、今後は、1本5円・1箱100円の値上げが実施されます。「300円のタバコが400円になる」、これはかなりの痛手ではないでしょうか。
■禁煙の効果
▽禁煙の効果 : 禁煙父さん 喫煙父さん:方法・効果・禁煙外来
禁煙による効果を、時間軸で紹介しているのがこちらのエントリー。
禁煙してすぐ…周囲の人の嫌悪感を和らげる
20分後…血圧と脈拍が正常値に戻り、手と足の体温が上がり始める
8時間後…体内の血中の一酸化炭素の量が減り、血中の酸素濃度が上がり始める
1日後…心臓発作の危険性が急激に減る
2日後…味覚や嗅覚の感覚が良くなりはじめ、歩くことが楽になってくる
2週間~3ケ月後…循環器系の機能が良くなり、肺の機能が30%改善される
1~9ケ月後…せきや息切れがなくなり、持久性の回復、感染などが起きにくくなる
1年後…虚血性心疾患(心筋梗塞や脳梗塞)にかかる危険性が喫煙者の1/2に
10~15年後…さまざまな病気にかかる危険性が非喫煙者の水準まで近づく
もちろん、これらの項目には喫煙歴・喫煙量によって個人差があり、あくまで一例にすぎません。しかし、体の機能が回復するという点においては間違いないと言えます。
■禁断症状ってどんなもの?
▽禁断症状一覧
禁煙する上で、一番怖いのが禁断症状。タバコのケムリには非常に依存性の高い「ニコチン」という物質が含まれており、その中毒症状から禁煙に失敗することも。
こちらのサイトでは『99%禁煙できる本』を参考に、禁断症状の実体験に関するコメントが付いています。「吸いたい」という気持ち、イライラ感、だるさ、頭痛、めまいなど、さまざまな症状があるようです。
- 作者:阿部 真弓
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2001/11
- メディア: 文庫
■禁煙するには
ニコチンパッチや禁煙パイプなど、世の中にはたくさんの禁煙グッズがあります。しかしどの方法にもついて回るのが、上記のようにツラい禁断症状。いったいどうやって禁煙すればいいのでしょうか?
<マンガで知る禁煙のコツ>
やめようと思ってもなかなかやめられないタバコ。そんな禁煙のコツを、わかりやすくマンガで紹介しているのが以下のエントリーです。
▽禁煙のコツ/禁煙支援マニュアル:ノバルティスファーマ
こちらでは禁煙を始めるタイミングや禁煙維持のためのコツ、肥満の予防方法、失敗してしまったときの対処法などがまとめられています。
<医療機関にかかる>
「どうしても禁煙に踏み出せない」「何度も失敗してしまう」という方は、お医者さんと一緒に禁煙してみてはいかがでしょうか。
▽「お医者さんと禁煙」をサポートする すぐ禁煙.jp | ファイザー株式会社
喫煙者の70%がかかっていると言われる「ニコチン依存症」は、治療が必要な病気とされています。一定の要件を満たせば、禁煙治療に健康保険等が適用されるので、一度専門機関を訪れてみてはいかがでしょうか。医師に診断してもらうことで、最適な禁煙治療薬の処方やアドバイスを受けることができます。
なかなか難しい禁煙ですが、成功したときのメリットは計り知れません。ぜひ思い立った今日から、禁煙生活を始めてみてはいかがでしょうか。
本記事におきまして、当初タイトルを『4月7日は「世界禁煙デー」 あなたも禁煙、始めてみませんか?』、記事冒頭を『本日4月7日は、禁煙を促進するためにWHO(世界保健機関)が制定した「世界禁煙デー」。』として公開いたしましたが、世界禁煙デーは正しくは毎年5月31日であるため、4月14日に当該部分を修正いたしました。お詫びして訂正いたします。
Title Photo by Xurble