先進国の学生を対象にした学習到達度調査(PISA)において、毎回上位にランクインし「学力世界一」と名高い国「フィンランド」。そのフィンランドの小学生が考えたとある「ルール」が、今話題を呼んでいます。
▽ フィンランドの5年生が作った議論のルール 負けまいとする心でしょう!
「負けまいとする心でしょう!」というブログで取り上げられた、『図解 フィンランド・メソッド入門』という本。この中でフィンランドの小学5年生が作ったとされる10個の「議論のルール」が紹介されているそうです。気になるそのルールは以下の通り。
1. 他人の発言をさえぎらない
2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
4. わからないことがあったら、すぐに質問する
5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
7. 最後まで、きちんと話を聞く
8. 議論が台無しになるようなことを言わない
9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない
議論の本質を突いた内容は、小学生が考えたとは思えないほど。ちなみに、これらのルールに背くと、「ルール違反しているよ」と注意されるそうです。
実はこのエントリーが投稿されたのは2008年の10月ですが、ブログ記事のまとめサイト「blogs.com」に取り上げられたことから、再び注目を集めているようです。
▽フィンランドの小学生が作った「議論のルール」が大人顔負けの凄さ!|blogs.com|おもしろブログ記事のまとめサイト
日本の国会中継や討論番組などを見ていると、感情的になったり人の話をさえぎるシーンをよくみかけます。仕事にもプライベートにも通じる「議論のルール」。子供が考えた真摯な議論のスタイルを、大人も見習うべきではないでしょうか。
- 作者:北川 達夫,フィンランドメソッド普及会
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本