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本好きを魅了する本棚!丸善本店にある「松丸本舗」とは



松丸本舗
丸善丸の内本店の4Fにあり、ショップ・イン・ショップという珍しいスタイルで展開している「松丸本舗」。しかし、ユニークなのはそれだけではありません。まずは店内の構成。3~4ヶ月ごとに、全く異なるテーマでシーズン特集を展開する「本集」、読書家の著名人の蔵書を再現した「本家」、読書文化の一時代を担った人々の蔵書を紹介する「懐本」など、コンセプトごとに11のエリアに分けられています。さらに、同店の特徴ともいえる本棚は、他では見ることのできない変わった作り、独特の配架が成されています。厚さ40mm、棚板が側板より前に出た存在感のある本棚は段違いに組まれて、でこぼこの横ラインを描いています。そして、松岡氏が千夜千冊で紹介した本には「KeyBook」と記した赤白の帯が掛けられています。その1冊が中心となって、関わりのある本が周囲にジャンルを問わず並んでおり、「知の巨人」と称される氏の世界観を存分に発揮した空間となっています。

出版不況や大型書店の撤退など、暗いニュースが続く業界で、異色の存在感を放っている「松丸本舗」。特定の本を探しに行く場所ではなく、本と出会う場所として利用してみてはいかがでしょう。

文: タニグチナオミ

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