「キン肉マン」の大好物として知られている「牛丼」。アニメでは「吉野家」という牛丼屋が登場し、ファンの間では「キン肉マンの牛丼=吉野家」というイメージが定着していました。しかし以前キン肉マンが「すき家」や「なか卯」とのコラボキャンペーンを行った際は、「あれ?」と思った人も多いはず。作者であるマンガ家のゆでたまご・嶋田隆司さんが、その裏話を自身のTwitterで語っています。
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大阪出身ということで、元々なか卯の牛丼が大好きで作中にも登場させていたという嶋田さん。アニメに吉野家の牛丼が登場するようになったのは、当時倒産していた吉野家側からの打診だったとのこと。結果、アニメを見た大勢の子供たちが吉野家に訪れるようになり、吉野屋は再建に成功。アニメの人気とともに、「キン肉マンの牛丼=吉野家」というイメージが広まっていきました。
しかしキン肉マンが29周年を迎えた2008年には、キン肉マンとすき家・なか卯とのコラボレーションが発表され、「どうして吉野家じゃないの?」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか?実はキン肉マンの29周年を祝うコラボレーション企画を行うにあたり、吉野家からは賛同が得られず、代わりに手を挙げたのがすき家となか卯を経営するゼンショーグループだったとのこと。当時、一部のファンからは「キン肉マンが吉野家を裏切った」という声も多く寄せられていましたが、実際にはこういった事情があったようです。
また、嶋田さんが吉野家からお礼としてもらったという“店に持参すれば牛丼が無料で食べられる”というふれこみの「名前入り丼」については、以前嶋田さん自身が出演したテレビ番組でも放送された通り、実際にはそのような特典はなかったとのこと。また番組の取材時には、店側があらかじめ来店を知った上での撮影だったことなどを明かしました。
「すき家との提携で金で寝返った、吉野家うらぎったと聞くに絶えない言われ方をしましたので いつか真実を語りたいと思った次第です」と、やりきれない思いを語った嶋田さん。現在、この件に関する発言の一部は削除されていますが、「決して吉野家を嫌いにならないでほしい」ということや、
しかし昨日のみなさんのツイートで随分気がはれました。ありがとう。しかし他のツイッターやられてる方に吉野家の話題ばかりでご迷惑おかけしたことは大変恐縮しておりますみなさんの気持ちは受けとりましたのでこのあたりで通常のツィッターにもどします。
と、ファンから寄せられたメッセージに対する感謝の気持ちを綴っていました。