美しい線画と、リアリティのある着色で人気のイラストレーター、村田蓮爾さん。現在、京都国際マンガミュージアムでは、その世界観を間近で感じられる企画展「村田蓮爾:rm drawing works」が開催されています。今日は、会期終了が8月末に迫った展覧会と、8月1日(日)に行われたライブペインティングイベントの様子を、徹底的にお届けします。
■美しすぎるイラストを、述べ250点以上展示
表情豊かな少女、ワイルドな雰囲気が漂う青年、緻密に描きあげられたメカ――。その美麗なイラストで、カリスマ的な人気を誇る村田蓮爾さん。今回の企画展も、京都国際マンガミュージアムのスタッフによる、熱烈なファンコールにより実現したそうです。
▽ http://www.kyotomm.jp/event/exh/rm_drawing_works.php
▽ 美麗なイラストがズラリ!「村田蓮爾:rm drawing works」展、京都で開催中 - はてなニュース
▽ 村田蓮爾公式HP-PSEWEB-
展示が行われているのは、京都国際マンガミュージアムの2階にあるギャラリー4。様々な分野で活躍している村田さんですが、今回焦点を当てているのは、オリジナルキャラクターのイラスト。完成作品はもちろん、着色前の貴重な原画もズラリと並びます。第1期展示となる6月26日(土)~7月25日(日)に127点、第2期展示となる7月26日(月)~8月29日(日)に139点と、述べ250点以上の作品で来場者の目を楽しませています。
<多くの来場者でにぎわう会場>
入口に立てられたパネル。今回のメインビジュアルとなる少女のイラストが使用されています。
訪れた日が日曜のお昼とあって、会場内は多くの人でにぎわっていました。
<美しい!の一言に尽きる作品たち>
筆者が訪れたのは、第2期展示の期間。季節感を意識した、夏らしくてさわやかなイラストが目立ちました。
どれも目を奪われるほど美麗な作品ばかり。
彩色前の原画と合わせて飾ってある作品もありました。
会場の中央にあるショーケースには彩色前の原画がズラリ。
「絵を描くプロセスを味わってほしい」というスタッフの願いから、原画を多く展示しているそうです。
画集や掲載誌は自由に閲覧できるほか、1階のミュージアムショップでも購入可能。残念ながら、オリジナルアイテムは早々に完売してしまったそうです。
以前からのファンはもちろん、ミュージアムに訪れた国内外の観光客も、興味深そうに展示作品を眺めていました。
■貴重なライブペインティングイベントにも潜入!
8月1日(日)には、村田蓮爾さんご本人が来場し、ライブペインティングイベントを実施。限定250名という特別イベントだけに、早朝3時から整理券を求めて並ぶ、熱烈なファンの姿も。村田さんがこういった催しに姿を現すことは珍しく、非常に貴重なイベントとなりました。
会場はもちろん満席でした。
<迷い線が少なく、洗練された線画>
今回のイベントでは、着色前の下絵となるラフ画を披露。どれも下絵とは思えないほど完成度が高いものばかりでした。
最初に描いたのは、お馴染みのオリジナルキャラクター・竹緒。慣れた手つきでするすると作品を完成させていきます。
客席からの質問やリクエストに答えながら、シャープペンを走らせる村田さん。絵に関することはもちろん、プライベートなことまで、気さくなトークを繰り広げていました。
時折、紙の端に落書き。茶目っ気たっぷりの演出に、客席からは笑い声も。
約2時間半のイベント中、描いた作品はこちらの6点。「村田蓮爾:rm drawing works」の中で展示されています。
最後はミニサイン会も実施。ファンにはたまらない、濃密な時間だったのではないでしょうか。
「村田蓮爾:rm drawing works」は、8月29日(日)までの開催となります。会期終了が迫っているので、気になる方はお早めに。
「村田蓮爾:rm drawing works」
- 期間:2010年6月26日(土)~8月29日(日)
- 開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 休館日:毎週水曜日
※ただし、夏休み期間(7月14日~8月31日)は無休・午後8時まで延長(入館は午後7時30分まで)
- 会場:京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー4
- 料金:無料(※ミュージアムへの入場料は別途必要)