東京国際空港(羽田空港)に初めて格安航空会社(LCC)が就航するということで、話題を呼んでいる「AirAsia X」(エアアジア エックス)。2010年12月の羽田-クアラルンプール路線の就航に先立ち、2010年9月からチケットの予約が始まりました。ウェブサイトでは、就航開始キャンペーンとして、羽田-クアラルンプール間片道5000円のチケットが予約可能に。話題のAirAsia Xについて、概要から、サイトでの予約の進め方、機内食や発着時間まで一挙に紹介します。
■ 格安航空会社とは?「AirAsia X」とは?
「LCC(Low-Cost Carrier)」とも呼ばれる格安航空会社とは、機内食サービスを簡略化したり、航空便の運航を効率化したりするなど、あらゆる手段を講じて、低価格のフライトを提供する航空会社のことです。
2010年12月の羽田就航が注目を集めている「AirAsia X(エアアジア エックス)」も、世界に数ある格安航空会社のひとつです。マレーシアの格安航空会社「AirAsia(エアアジア)」の関連会社で、マレーシアの首都クアラルンプールを中心に、中・長距離のフライトを運航しています。
すでに、ジェットスター航空、セブ・パシフィック航空、済州航空といった格安航空会社が日本発着便を運航していますが、今回のAirAsia Xの「羽田就航」により、格安航空会社がさらに身近になったと言えます。
■ ウェブ予約システムを使ってみました
サイトでの予約限定で、2011年7月末までの羽田-クアラルンプール便の一部のチケットが5000円(別途空港税など3000円が必要)で提供されています。キャンペーン価格での予約受付は2010年10月31日まで。AirAsia Xのチケットは、AirAsiaのウェブサイトで購入できます。
▽ Welcome to AirAsia.com... Now everyone can fly
選択できる言語は、英語、マレー語、中国語の3つ。ここでは、英語での予約方法を説明します。
出発地(From)として「Japan, Tokyo-Haneda(HND)」、目的地(To)として「Malaysia, Kuala Lumpur(KUL)」を指定し、日程を調整すると、片道5000円のチケットが。空港税等を合わせても8000円。日にちによりますが、まだキャンペーン価格でチケットを予約することができそうです。
フライトを選んだら、次のページでは、氏名、住所、電話番号などの基本情報を入力します。続いて、「Personal details」(氏名、誕生日、国籍といった個人情報詳細)、「Passport details」(パスポート番号、発行国、有効期限)、「Flight options」(機内で快適に過ごすためのグッズや機内食の要不要、預ける荷物の大きさ)を入力します。「Flight options」は有料で、預ける荷物が重い場合、荷物ひとつあたり数千円の追加料金がかかることも。機内食はいずれも700円で、そこまで割高感はありません。メニューにはマレーシアのご当地の朝食「Nasi Lemak」が。ココナッツミルクで炊いたごはんと、チリペースト、アンチョビのフライ、ゆで卵といったおかずは絶妙の組み合わせです。
▽ http://www.airasia.com/my/en/flightinfo/akmealdesc.html
この後、座席を選び、保険、市内中心部までのバス、SIMカードといった追加サービス(Add-ons)の要不要を指定して、最後にクレジットカードでチケット代を支払うと、予約が完了します。
慣れるまでは予約完了まで時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえばこっちのもの。インターネットショッピングの要領で航空券を購入できてしまいます!
■ 気になる使い勝手は?
格安航空会社といえば、「アクセスしにくい空港」「深夜・早朝の発着」といったデメリットも考えられます。また、クアラルンプールに行くフライトをどう活用すればいいか、アイデアが浮かばないという人もいるのではないでしょうか。ここでは、気になるAirAsia Xの羽田-クアラルンプール便の使い勝手を見ていきましょう。
<利用空港と発着時間>
AirAsia Xの羽田・クアラルンプール便が利用するのは、羽田空港とクアラルンプール国際空港。クアラルンプール国際空港は、マレーシアの空の玄関とも言える空港ですが、AirAsia Xは格安航空会社向けのLCCターミナルを利用するようで、注意が必要です。といっても、LCC同士で乗り継ぐ場合には同一ターミナルで乗り継ぐことができ、メインターミナルへ移動する場合もバスやタクシーで20分強。LCCターミナルからクアラルンプール市内へはバスがあり、メインターミナルに移動すれば鉄道を利用することもできます。
▽ クアラルンプール空港案内 | マレーシア政府観光局
▽ LCCT(ロー・コスト・キャリア・ターミナル)とKLIAの位置関係
週3便運航されるフライトの発着時間は、往路が羽田23:45発、クアラルンプール6:30(翌朝)着、復路がクアラルンプール14:40発、羽田22:30着となっています。羽田発着が若干遅めになりますが、まずまずの発着時間といえるでしょう。
<クアラルンプール行きをどう使うか>
近隣のタイなどと比べると、旅行先としてはマイナーなマレーシア。AirAsia Xの羽田-クアラルンプール便を利用する旅を考えてみました。
- クアラルンプールを堪能
- 足をのばして周辺地域やリゾートへ
- さらに遠くへ!インドへも数万円
物価の安さもあり、日本でビジネスホテルに泊まる価格で、かなり豪華な部屋に泊ることができます。クアラルンプールにゆっくり滞在して、急速に発展するアジアの都市を肌で感じるというのもひとつの選択肢です。
また、アジア各都市へのフライトを提供している格安航空会社を利用すると、周辺地域やリゾートはもちろん、羽田からクアラルンプールを経由してインドの都市へ5万円で往復することも夢ではありません。AirAsiaやAirAsia X以外の航空会社も含めて、格安なフライトを検索したい時には、「Skyscanner」が便利です。出発地と目的地をざっくり入力すると、各種フライトと価格がリストアップされます。
▽ 価格を比較して格安航空券を見つけましょう! - Skyscanner 日本
旅のスケジュールに余裕がある人は、他の地域へ足をのばすことも考えてみてはいかがでしょうか。
間もなく羽田空港に就航するAirAsia Xについて紹介してきました。海外旅行の際には、格安航空会社も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。ぐっと近くなった世界を感じられるかもしれません。