10月ともなると、キャンパスで駅で、リクルートスーツで歩く学生が登場する季節。この時期に「就活は自己分析から始まる」なんて話を聞いて、あわてて適正診断を受ける人も少なくないようです。それにしても不思議なのが、適性診断という名の試験。やさしいのか難しいのか、結果に納得できないこともしばしばあります。今回は、そんな数ある職業適性をはかる問題から、面白さ優先でエントリーを集めました。たぶん本当のアナタを知るには全く役立たないと思いますが、電車の待ち時間にでもお楽しみください。
■ 「どうやってキリンを冷蔵庫に入れますか?」 エンジニアへの適性がわかる(?)問題
まずは、はてなブックマークのユーザーに多いエンジニア志望者に必須の「問題解決能力」を測るための問題から。
「単純な問題をいたずらに複雑にしないこと」「論理的に思考すること」――。一流のエンジニアたちが備えている思考習慣をちゃんと身につけているかが、キリンやゾウなどかわいらしい動物を使った問題でわかってしまいます。ついでに滅多なことでは怒らぬ自制心を持っているかまでわかりそうですから、まさに一石二鳥というところでしょうか。ちなみにこの問題、米国のとある有名企業で出題されたと言われることが多いですが、特にソースは見つからないようです。
■ 「自分に彼女ができる確率は?」 コンサルタントへの適性がわかる(?)問題
この時期の就活生に多いのが、外資系コンサルティングファームへの就職志望者。早い時期に面接がはじまることもあり、他業界志望の学生でも面接の練習を兼ねて受けに行くこともあるようです。そんなコンサルティングファームの採用試験で必ず出題されるのが、かの有名な「フェルミ推定」。
「シカゴにピアノ調律師は何人いるか?」のような質問に、その場で少ない手がかりを元に論理的に推論して概算するというもので(参考:フェルミ推定 - Wikipedia)、コンサルタントに必要な能力をはかる指標になるそうです。上の記事は、そんなフェルミ推定の手法を用いてロンドンの大学院生が自分の彼女になる女性の候補を「26人」と概算したというもの。皆さんも自分の住んでいる地域で試してみてはいかがでしょうか? なお、フェルミ推定は±1桁程度のズレが出るのは仕方ないと言われるような計算ですので、絶望的な数字が出てきても気にしないようにしましょう。
■ 「なぜガラス張りのエレベーターで殺すのか?」 サイコパスへの適性がわかる(?)問題
大不況のあおりを受けて、今年も買い手市場が続きそうな就職戦線。圧迫面接を受けたあとや一日に何本も「お祈りメール」が届いた日などは、社会に対する何か良からぬ考えが頭の中でむくむくと膨らんでしまいがちです。
そんなときには、ふと立ち止まってこの問題を解いてみましょう。間違えれば間違えるほどに、「お、自分も捨てたもんじゃないぞ」と思えるかもしれません。もし全問正解でもしてしまった場合には……どうすればいいかよく分かりませんが、実際に使われているというソースは特にないようですので、やはり気にしないのが吉だと思います。
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