空気の乾燥が気になるこれからの季節、「静電気」には要注意です。ドアノブを握ったり他の人と触れ合った際に“バチッ”とくる悩みのタネですが、PC付近で静電気が発生すると、操作上のトラブルや故障の原因になることがあります。普段から静電気の発生を防ぐ工夫をしたり、PCの定期的なメンテナンスを心がけましょう。
■静電気によるPCトラブルとは?
PCの近くで静電気が発生すると、具体的にどんな問題が起こるのでしょうか?
▽ 冬の乾燥に注意! 静電気がPCを壊す [パソコン・PC] All About
▽ 富士通Q&A - 冬季によくあるパソコンのトラブルと、その対策方法を教えてください。 - FMVサポート : 富士通パソコン
上記のエントリーでは、静電気がきっかけだと思われるトラブルとして次のような事例を挙げています。
- 起動しなくなる。
- PCが終了しなくなる。
- カーソルが動かない、もしくは消失する。
- 周辺機器が認識されなくなる。
- 突然フリーズする。
PC内部にある基板類やメモリ類に静電気が流れると、誤作動や故障の原因になります。PC関連の部品を扱う工場でも、スタッフは静電気が発生しにくい服装を着用しています。
■静電気を発生させない方法って?
「自分は静電気が起こりやすい体質」と思っている人もいるかもしれません。まずは周囲に静電気を発生させない工夫をしてみましょう。
<今すぐできる静電気撃退法>
▽ 冬が来ると悩まされる「静電気」の“バチッ!”を抑えるには? - はてなニュース
以前はてなブックマークニュースに掲載したこちらのエントリーでは、静電気の発生を抑える工夫を次のようにご紹介しています。
- ドアノブに触る前に、紙や石に触る。
- 衣類の組み合わせを工夫する。
- 洗濯の際に“リンス”を使う。
静電気の主な原因は、“摩擦による帯電”。地面と足、重ね着した服などが擦れ合って電気が発生し、体内に留まることによって起こります。夏場は汗などの水分が放電を促してくれるのに対し、乾燥した冬場は放電が起こりにくいため、体内の電気が常に高電圧になりがち。“バチッ”の衝撃を和らげるには、衣類の摩擦を防いだり、体内に留まった電気を上手く放電する工夫をしてみて下さい。
また下記のエントリーでは、PCパーツを扱う前の工夫として「金属製の棚や机などに触って静電気を逃がす」「作業中はウールのセーターなど静電気が発生しやすい服装を避ける」という2つの方法を紹介しています。
▽ PC Hints:PCパーツを扱う前には静電気を逃がそう - @IT
<加湿器で乾燥を防ごう>
▽ 静電気にパソコンがやられるのを防ぐ方法 | ライフハッカー[日本版]
静電気は気温や湿度の低下によって発生しやすくなるので、室温や湿度の調整もお忘れなく。暖房を使う際は、乾燥を防ぐために加湿器を一緒に使うのがオススメ。加湿器がない場合は、濡らしたタオルをハンガーに掛けてつるしたり、コップに水を入れて置いておくだけでも多少効果があります。
■PC周りの“ホコリ”も要注意!
そして同じく気を付けたいのがPCそのものに溜まった“ホコリ”。あなたのPC、最後に掃除したのはいつでしょうか?
▽ ホコリが故障の原因に?覚えておきたい「PCの手入れ・掃除方法」 - はてなニュース
ホコリは静電気が溜まりやすい物質なので、PC本体やデスク周りがホコリだらけという人は要注意。早めに手入れしておきましょう。以前はてなブックマークニュースに掲載した上記のエントリーでは、本体内部、ディスプレイ、キーボードなど部分ごとの手入れ方法をご紹介しています。内部は特に静電気に弱い部分なので、作業は慎重に。部屋の湿度に注意し、セーターなど静電気が発生しやすい服装は避けて下さい。
静電気対策の基本は、「部屋の乾燥を防ぐこと」と「体内の電気を上手く逃がすこと」です。PCの手入れは、本格的に空気が乾燥するシーズンの前に行っておきたいですね。
Title Photo by og2t // ou gee tew tee