気象情報会社「ウェザーニューズ」は、2011年春の花粉シーズンにおけるスギ・ヒノキ花粉の飛散量や飛散時期の傾向を発表しました。昨シーズンと比較すると、北海道を除いた全国各地で2~11倍の飛散量となる見込みです。
▽ 花粉の大量飛散が予想される来春は、2月上旬から花粉シーズンへ /2010.12.8
ウェザーニューズが発表した「来春の飛散量の傾向」によると、北海道は平年並み、東北北部から九州南部にかけた地域では昨年の2〜11倍になるとのこと。特に多いのは近畿地方で、昨シーズンと比べて7〜11倍の飛散量となる見込みです。また「スギ花粉」だけではなく、飛散数や傾向が似ている「ヒノキ花粉」についても、飛散量の増加が予想されています。
同時に発表された「来春の飛散時期傾向」では、飛散開始の時期は地域によって異なるものの、近畿地方や東海地方では昨シーズンより早めの飛散になることが予想されています。2月上旬に西日本や東日本で徐々に飛散しはじめ、2月中旬には一気に飛散するエリアが増えるのだそう。スギ花粉のピークは、西日本や東日本で3月上旬、北日本は4月上旬になるとのこと。ヒノキ花粉のピークは、西日本や東日本で4月上旬となる見込みです。
この飛散量の増加について、ウェザーニューズでは「2010年の夏が記録的な暑さであったため」と分析。日照時間も長かったことから、光合成によってスギの雄花の生産量が増加したと指摘しています。また、来春は飛散量が少なかった年の翌年は飛散量が増加するという「表年」にも想定されているそうです。