テレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を考察した書籍「成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論」が、キネマ旬報社から8月中旬に発売されます。価格は1,365円(税込)です。案内ページでは、「さやかと杏子の結末」「まどかとほむら」といった同書の目次が公開されています。
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「成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論」は、同アニメで描かれた「少女たちの希望と絶望」を全224ページにわたって考察した書籍です。著者は「フィジカルな宇宙―H・G・ウェルズ」(第5回 日本SF評論賞 最終選考作品)などを執筆した山川賢一さん。本書では、SFやホラーを中心としたさまざまな小説、映画、コミックなどを交えながら、名シーンの豊富な図版と共に考察していくとのことです。
公開された目次は次の通りです。
はじめに
【1】希望のない檻—さやかと杏子
- 1-1 希望と絶望
- さやかと杏子
- 希望と絶望はなぜ「差し引きゼロ」なのか
- まどかの願い
- テーマの複雑化
- 1-2 非人間的な秩序—Jホラーとの比較
- 秩序の恐怖
- コズミック・コンフリクト
- 友に呼びかける
- 1-3 さやかと杏子の結末—ホラーとしての『まどか☆マギカ』
- 魔法少女の生存条件
- さやかの結末
- 杏子の結末
- 1-4 「非人間的な秩序」とゾンビ
- ホメロスからドラキュラまで
- 『モロー博士の島』
- ゾンビと未来
- 魔法少女とゾンビ
- 全体主義と未来
- 1-5 失った未来
- タイムループ
- 反復
【2】希望の檻—まどかとほむら
- 2-1 インキュベーター
- インキュベーターと契約
- インキュベーターと未来
- 2-2 希望の檻
- ほむらとまどか
- 未来の知識
- 人間性と死
- 『新世紀エヴァンゲリオン』と組織
- 2-3 ヒーローへの懐疑
- 心の自由とヒーロー
- 避けられた対決
おわりに

- 作者:山川 賢一
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 2011/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)