パートナーの現在地や通話記録などを把握できる“彼氏追跡アプリ”「カレログ」が8月29日に登場し、ネット上で大きな話題となりました。セキュリティ研究家の高木浩光さんは、Twitterで同サービスの“違法性”を指摘しています。
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▽ ひろみちゅ先生による「カレログ」の違法性検証 - Togetter
▽ 痛いニュース(ノ∀`) : 彼氏の位置・電池残量・通話記録がわかる恋愛支援アプリ「カレログ」登場 - ライブドアブログ
カレログは、GPS機能を利用して家族やパートナーの現在地を把握する、Android端末専用の位置情報通知サービスです。対象者の端末にアプリをインストールすることで現在地を把握できるほか、プランによっては通話記録やインストールされたアプリもチェックできます。同アプリは瞬く間に注目を集めたものの、2ちゃんねるには「これプライバシーの侵害だよな」「これは不正アクセスツールだよね」といったサービス内容に不安を抱く書き込みが寄せられていました。
高木浩光さんはカレログのサービス内容について、「不正指令電磁的記録作成・提供罪(刑法第168条の2第1項第1号)」や「不正指令電磁的記録供用罪(刑法第168条の2第2項)」に該当する可能性を指摘しています。例えば、彼女が彼氏の同意を得てアプリをインストールした際、現在地以外に通話記録もチェックできることを彼氏に知らせない状態で利用した場合は、不正指令電磁的記録供用の故意が認められ、犯罪になるとのこと。高木さんは、不正指令電磁的記録の罪は社会的法益の罪にあたるため、「被害者が被害感情を持たなくても、犯罪は成立する」としています。
高木さんによる指摘に、はてなブックマークのコメント欄には「さすがは専門家」「となると厳密に同意を取らなくてはならず、それは事実上不可能に近いだろう」といった声が集まっています。