本田技研工業は11月8日(火)、ヒューマノイドロボット「ASIMO」の最新型を発表しました。周囲の人の動きに合わせて自ら行動する「判断」能力を新たに搭載し、「自動機械」から「自律機械」へと進化したそうです。複数人が同時に発した言葉を聞き分けられるほか、連続したジャンプや手話もできます。
▽ Honda|ASIMO|新型ASIMO
▽ Honda | さらなる進化を遂げた「新型ASIMO」と、ロボティクス研究および応用製品の総称「Honda Robotics」を発表
自律行動制御技術を搭載した最新型のASIMOは、自律性が高まったことで、人の操作を介することなく連続して動けるようになりました。これまでのASIMOと比べると、知的能力と身体能力、作業機能が向上しています。
知的能力面では、行動の途中でも相手の反応に応じて別の行動に変更するなど、人の動きや状況に合わせた応対が可能に。身体能力面では動きがより俊敏になり、歩行やジャンプを連続して行えます。作業機能面では、ビンを手に取ってふたをひねるといった器用な作業や、複雑な指の動きを必要とする手話ができます。
最新型のASIMOの身長は130cmで、重量は従来よりも6kg軽い48kg。最大速度は従来の時速6kmから時速9kmにスピードアップしています。カラーバリエーションは、これまでのグレーに加え、イエロー、グリーン、ピンク、ブルーが登場しています。
TBSのYouTube公式チャンネル「TBS News-i」では、最新型のASIMOがボールを蹴ったり、ジャンプをしたりする模様や、3人が同時に発した注文を聞き分けるシーンが見られます。
▽ 新型ASIMO、3人同時の注文も認識 - YouTube
リアルなASIMOの動きに、はてなブックマークのコメント欄には「え、これ完全に未来やん。マジでちょっと感動した」「いつの間にかここまで来てたのか!!!」「これに追いかけられたら泣いて逃げるな…」といった驚きの声が集まっています。