イタリアのアパレル大手ベネトン・グループは11月16日(現地時間)、各国の要人同士がキスしているような合成写真を使用した広告キャンペーンを開始しました。アメリカのオバマ大統領と中国の胡錦濤国家主席、北朝鮮の金正日総書記と韓国の李明博大統領などの「キスシーン」がキャンペーンサイトに掲載されています。
▽ Home | Unhate Foundation
▽ http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011111701000263.html
“UNHATE(反・嫌悪)”キャンペーンのサイトでは他にも、イスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長、ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領など、計6組の写真を見ることができます。ベネトン・グループは「反・嫌悪」と題したこのキャンペーンの狙いを「宗教や民族、文化などの違いを超えて、平和的な形で相互の理解を深めるため」としています。YouTubeの公式チャンネルにはプロモーション動画が掲載されています。
▽ Unhate Campaign - The film - YouTube
さらに、“UNHATE”オフィシャルサイトではユーザー参加型キャンペーン“KISS WALL”を展開しています。自分の写真をアップロードして「キスシーン」の合成写真を作り、FacebookやTwitterで共有、紹介できます。
▽ United Colors of Benetton - Official Site | Online Shop
ベネトンはこれまでもエイズ、人種問題、死刑制度などの社会問題を取り上げた広告を数多く制作するなど、広告表現に対して先進的な企業です。2010年2月には、日本国内でARを使用した雑誌広告を展開しました。
▽ オリビエロ・トスカーニによるベネトンの広告
▽ ベネトンが雑誌広告にAR(拡張現実)を採用 | TechWave(テックウェーブ)