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「“白血病患者急増”は発表していない」 日本医師会が匿名掲示板やTwitterでのうわさを否定



http://www.med.or.jp/people/info/people_info/000614.html

「白血病患者急増 医学界で高まる不安」というタイトルの文章が、匿名掲示板やTwitter、ブログなどで広まっています。日本医師会がWeb上から引用した内容によると、“各都道府県の国公立医師会病院による統計”として、「今年の4月から10月にかけて“白血病患者”が前年の7倍にのぼった」「日本医師会会長原中勝征は、原発事故との因果関係は不明として、原因が判明次第発表するとした」「患者の約80%が東北・関東地方で、福島県、茨城県、栃木県、東京都の順に多い」などと記述されているそうです。

これに対し日本医師会は、原中勝征会長の名義で「発表を行った事実はない」と否定しました。“各都道府県の国公立医師会病院”という表現について「そもそも医師会病院は、国公立ではない」とし、統計の数値については「現段階でそのようなデータについて確認できず、信憑性を疑わざるを得ないもの」とコメント。一部の一般紙に掲載されたものであるといううわさについても、「確認したところ掲載した事実はないとの回答を得ている」としています。

福島第一原子力発電所事故に関しては、「政府に対し正確な情報を国民の皆様に提供するよう求めているところであり、本会からの情報の提供に関しては、正確な情報提供に心がけている」と発表しています。

はてなブックマークのコメント欄には、「こんなデマだったら普通に騙されるだろ…」「そろそろネット民はソースの有無を確認するという事を覚えるべき」という意見をはじめ、「この対応の迅速さが素晴らしい。ネットに多くの良識ある医師が存在するおかげだと思う」といった日本医師会の対応を評価する声が寄せられています。

文: タニグチナオミ

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