ヤマハは、日本語の音声をリアルタイムに演奏できる鍵盤楽器「VOCALOIDキーボード」を開発しました。「VOCALOIDを楽器として生演奏したい」という要望に応え、若手社員が“隙間時間”を使って制作したそうです。実際にキーボードを使用したデモ動画が、ニコニコ動画で公開されています。
▽ http://jp.diginfo.tv/v/12-0052-r-jp.php
▽ インタラクション2012
VOCALOIDキーボードは、左手の日本語入力ボタンで「子音」「母音」「濁点」「半濁点」を、右手のキーボードで「音程」「音の長さ」を入力して1音ずつ演奏できる楽器です。3月15日~17日に東京都江東区の日本科学未来館で行われたシンポジウム「インタラクション2012」で展示され、インタラクティブ論文賞を受賞しました。開発を行ったのは、ヤマハの加々見翔太さん、濱野桂三さん、柏瀬一輝さん、山本和彦さんです。
ニコニコ動画には、VOCALOIDキーボードで滝廉太郎さん作曲の「花」を演奏するデモ動画が投稿されています。動画内の説明によれば、キーボードに搭載した歌手データは、ヤマハが開発したVOCALOID「VY1」を採用しているとのこと。声質はキーボードのツマミで調整できるそうです。打ち込んだ歌詞は、キーボードの上部にあるディスプレイにカタカナで表示されます。このほか、試作品の第1弾や内部の構造も紹介しています。なお、「商品化の予定は、今のところ、ありません」とのことです。
▽ VOCALOIDをリアルタイム演奏できるキーボード作ってみた - ニコニコ動画
はてなブックマークのコメント欄には、「すごい」「コメントにもあるが大正琴つぽいな」「誰もが思ったことを実際に作ってしまうとは…」といった感想が集まっています。