匿名のハッカー集団「Anonymous(アノニマス)」は6月25日(現地時間)、日本の違法ダウンロード刑事罰化に抗議するとして、日本政府と日本レコード協会に“宣戦布告”しました。その後、Twitterで日本人に向けた日本語のメッセージを掲載するとともに、攻撃のターゲットを次々とツイート。裁判所や霞ヶ浦河川事務所のサイトなどがサイバー攻撃を受けています。
▽ Anonpr - Media can't twist our words
ネット上からの違法なダウンロード行為に刑事罰を与える改正著作権法に抗議するとして、アノニマスが“宣戦布告”ともとれる声明文をサイトに掲載しました。この中でアノニマスは、日本政府と日本レコード協会を名指しで批判。サイバー攻撃をほのめかすメッセージも記していました。
実際にサイバー攻撃の対象となったのは、財務省の国有財産情報公開システムを皮切りに、裁判所や国土交通省の霞ヶ浦河川事務所、自民党、民主党のWebサイトです。国有財産情報公開システムと霞ヶ浦河川事務所のサイトは、6月26日(火)午後6時現在もアクセスできません。霞ヶ浦河川事務所が標的にされたことについて、2ちゃんねるでは「霞が関と間違えたのでは」と指摘されています。
▽ 【速報】アノニマス 霞が関と霞ヶ浦を間違えハッキング&改竄 コレは恥ずかしい
アノニマスが開設したTwitterアカウント(@op_japan)では、「日本の政府がダウンロードを犯罪にしましたから、我々は行動しています。」と主張し、「現実の世界で、日本の人々は抗議するべきです!」と日本語でアピール。2ちゃんねるに対しても“共闘”を呼び掛けています。27日の朝にも「今日も私たちに期待してください」と英語でツイートしており、引き続きサイバー攻撃を行う構えを見せています。