東京の上野動物園は6月26日(火)、ジャイアントパンダのメス「シンシン」に妊娠の兆候が現れていると発表しました。偽妊娠の可能性があるとしながらも、7月3日(火)から展示を中止します。同園のパンダ情報サイトでは、シンシンの近況とともに、今後の予定やパンダの妊娠に関する情報を公開しています。
▽ http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/06/20m6qd00.htm
▽ シンシンの近況(4)|上野動物園のパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」
上野動物園によると、3月末にシンシンとオスのリーリーの交尾行動を確認した後、6月7日には採食時間と採食量の減少が見られるなど、シンシンの健康状態に妊娠の際に見られる変化が現れたそう。休息時間が長くなっているほか、6月19日に採取した血液の分析結果では、妊娠に必要な黄体ホルモン「プロゲステロン」の値に上昇が認められたそうです。なお、妊娠は確定的なものではなく、生理現象の一種である偽妊娠の可能性もあるとしています。
妊娠していた際の出産に備え、同園はパンダ舎の一室内にオリを設置。取り上げた子どもを人工保育する場合に使う、新生児用の保育器も用意したそうです。
シンシンの展示中止は7月3日からですが、事前にオリのある部屋への誘導訓練を行うため、6月27日(水)から姿が見えなくなる場合があるとのこと。同園は、引き続きシンシンの健康状態や体の変化を観察するとしています。
シンシンとリーリーは、2005年に中国の臥龍保護センターで誕生しました。2011年2月に中国から上野動物園へ貸与され、同園では3年ぶりとなるパンダの展示が実現。シンシンは誰とでも仲良くなれるフレンドリーなタイプ、リーリーはマイペースで少し人見知りをするタイプだそうです。
▽ ジャイアントパンダ、3年ぶりに上野動物園へ 2/21深夜に到着予定 - はてなニュース