国立国会図書館は11月5日(月)、東日本大震災の記録などを検索・閲覧できるWebサービス「東日本大震災アーカイブ」を試験公開しました。ヤフーが展開する「東日本大震災写真保存プロジェクト」とも連携しており、被災直後の宮城・南三陸の写真などを閲覧できます。サービスの正式公開は、2013年3月の予定です。
▽ 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ
▽ http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2012/1196487_1827.html
▽ 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ
東日本大震災アーカイブは、国内外の各機関が収集・保存している震災の記録の所在を把握し、誰もが検索してアクセスできるようにすることを目指すサービスです。関係機関と連携・協力しながら国全体で震災の記録を収集・保存し、後世へ引き継ぐ仕組みを構築します。試験公開は、同サービスの意義を多くの人に知ってもらい、アーカイブの構築をよりよいものにすることが目的です。
公開された開発版では、国立国会図書館の資料から震災関連の文書を検索できます。この他、被災地の写真や、福島原子力発電所事故に関する報告書の検索・閲覧も可能です。被災した各自治体が更新していた、震災情報ページの変遷も見られます。検索対象のデータベースには、国立国会図書館のサービスだけでなく、ヤフーの「東日本大震災写真保存プロジェクト」や、東北大学災害科学国際研究所の「みちのく震録伝」も含んでいます。
▽ http://kn.ndl.go.jp/static/contents
▽ 検索対象データベース等一覧 | 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ
同サービスは今後、収録するコンテンツの拡充やシステム機能面の拡張を行うとしています。
※記事初出時、サービスの正式公開時期を誤って掲載していました。正しくは2013年3月の予定です。2012年11月8日(木)午後1時48分に、該当個所を修正しました。お詫びして訂正いたします。