大日本印刷(DNP)は11月19日(月)、東京大学の石川正俊教授、渡辺義浩助教の研究チームと共同で、1分間に250ページの速さで紙の書籍をスキャンできるブックスキャナーを開発したと発表しました。
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今回開発されたブックスキャナーは、機械による高速なページめくりや書籍の3次元状態認識技術、高速のゆがみ補正アルゴリズムが導入されています。これらの機能により、書籍を裁断せずに1分間に250ページのスキャンを実現しています。
機械によって高速でめくられる紙面の形状を、3次元状態認識技術を使って1秒間に500回の速度で捉え、最も高品質に電子化できる瞬間をリアルタイムに識別。その瞬間に高精細カメラで撮像を行うことで、解像度を1インチあたり400画素(400dpi)まで高めています。撮像された画像は、ゆがみ補正アルゴリズムによって変形する前の平面の書籍画像に復元されます。
DNPは開発したブックスキャナーについて、図書館の蔵書などの電子化向けに、2013年度中の実用開始を検討しています。横浜市のパシフィコ横浜で11月22日(木)まで開催される「第14回図書館総合展」のDNPブースでは、ブックスキャナーを公開しています。