外務省は、コンゴ共和国への渡航に関する危険情報を、海外安全ホームページで10月から発表しています。内戦からの復興は進んでいるものの、旧反政府勢力(通称・ニンジャ)の兵士らに残る不満や雇用問題により、治安の悪化が考えられると指摘。特に渡航の延期を勧めているプール地方南部については「ニンジャ兵」「ニンジャ部隊」といった言葉を用いて状況を説明しており、はてなブックマークで話題を集めています。
▽ 海外安全ホームページ: 感染・スポット・危険情報 コンゴ共和国
▽ 海外安全ホームページ: 地図 コンゴ共和国
危険情報によると、コンゴ共和国における反政府勢力の活動は沈静化しつつあり、1997年~2003年の内戦からの復興も順調に進んでいるそうです。しかし、国民の間では内戦の後遺症や不安感がいまだに残っており、旧反政府勢力の兵士は職に就けないなどの不満を抱えているとのこと。これらを踏まえ、外務省は治安の悪化を考慮し、渡航者に対して渡航の延期を勧めると警告しました。
ニンジャとは、プール地方を拠点にしていた反政府勢力「レジスタンス国民会議」の通称です。指導者のフレデリック・ビツァング氏(通称・ントゥミ牧師)は、2008年に“ニンジャ部隊”を解散すると発表していました。その後も“ニンジャ兵”の反政府活動は続いたものの、ビツァング氏が和平推進のための公的地位に就任したことで、活動は沈静化。しかし、プール州南部のミンドゥリ市周辺ではいまだに武装集団が存在しているほか、“組織から離脱した元ニンジャ兵”の社会復帰支援が遅れていることから、引き続き注意が必要としています。
この情報について、はてなブックマークでは「ニンジャ」という単語への反応が多く、「ここ見るまではネタだと思っていたのに。本当に書いてあるよ。ニンジャ兵」「ニンジャナンデ?」といったコメントが集まっていました。なお、この渡航に関する延期勧告は12月3日(月)現在も有効です。