気象庁は、9月2日(月)に埼玉、千葉、茨城の一部で発生した突風を「竜巻」だと発表しました。突風の強さを示す「藤田スケール」で、6段階のうち4番目に強い「F2」と推定。F2の根拠として、「屋根が飛散した住家が複数あった」ことを挙げています。
▽ 平成25年9月2日に発生した竜巻について(PDF)
9月2日午後2時ごろ、埼玉県さいたま市、埼玉県越谷市、埼玉県北葛飾郡松伏町、千葉県野田市、茨城県坂東市で突風が発生し、該当地域に大きな被害をもたらしました。現地を調査した気象庁機動調査班(JMA-MOT)は、突風の発生時刻に被害地付近を活発な積乱雲が通過していたことや、被害や痕跡の分布が帯状になっていたことから、この現象を竜巻と認定。被害範囲の長さは約19キロメートル、幅は100~200メートルと判明しました。
藤田スケールは、竜巻やダウンバーストなどの風速を被害調査から推定しやすくするために、シカゴ大学の藤田哲也さんが考案した等級です。レベルは「煙突やテレビのアンテナが壊れる」F0から、「数トンもある物体がどこからともなく降ってくる」というF5までの6段階に分類。今回推定されたF2は、2012年5月に茨城県つくば市北条付近で発生した竜巻と同じ強さに当たります。
▽ http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/tornado1-5.html