国立国会図書館は、歴史的音源の専用ページ「れきおん」に約1万点の音源を追加しました。さらに、これまで各図書館内限定で公開されていた演説・朗読などの音源300点が、Webでも聴取可能に。東郷平八郎の「講演:連合艦隊解散式訓示」や、坪内逍遥の「朗読:ハムレット(生死疑問独白の場)」などの貴重な音源を、パソコンなどで楽しめます。
▽ 歴史的音源
▽ http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1202615_1828.html
れきおんは、国立国会図書館デジタル化資料のコンテンツとして提供された歴史的音源を検索できるページです。歴史的音源とは、1900年代初頭から1950年ごろまでに国内で製造されたSPレコード内の音楽・演説を、歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化したもの。9月27日に新たな音源が加わったことで、全音源数は約48,700点に上りました。館内限定公開の音源は、国立国会図書館および配信提供参加図書館125館で聴取できます。
全音源のうち、著作権・著作隣接権の保護期間満了を確認した約300点については、Webでの公開もスタート。ジャンルは主に演説・朗読で、演説は東郷平八郎や尾崎行雄、近衛文麿、平沼騏一郎、米内光政、松岡洋右、東條英機などの283点、朗読は坪内逍遥の音源12点を含みます。これにより、Webで聴取できる音源数は1,090点となりました。
国立国会図書館によると、今回の公開をもってHiRACがデジタル化した全音源の追加提供が終了したとのことです。