アイソン彗星の近日点通過(太陽への最接近)が、11月29日(金)に迫っています。一度だけ太陽に近づく「非周期彗星」で、観測できるのは今回限りです。観測のピークは12月上旬~中旬。今のうちに彗星の特徴や観測のポイントなどをチェックしておきましょう。
■ アイソン彗星とは?
▽ アストロアーツ
▽ アイソン彗星 | 国立天文台(NAOJ)
アイソン彗星は、2012年9月に発見されました。名前は、発見者の所属する国際科学光学ネットワーク(ISON)に由来します。軌道は楕円状。日本時間の11月29日(金)に、太陽の中心から約190万キロメートルの距離まで近づくと予想されています。
■ ピークは12月上旬から 観察のポイントは?
▽ 彗星観測のポイントとおすすめアイテム| ケンコー・トキナー
▽ http://www.seibundo-shinkosha.net/tenmon/ison/
アイソン彗星は11月27日(水)現在、見かけの位置が太陽から近く観測が難しい状態です。しかし12月2日(月)を過ぎると、日の出前の東の空に現れるようになります。観測のピークは12月中旬まで。肉眼での観測も期待されています。
おすすめの観測場所は東の空が開けた、空気の澄んだところ。また、彗星は恒星に比べ暗いため、できるだけ暗い場所の方がよく観察できます。双眼鏡を使う場合は、集光力の高い、明るい双眼鏡が適しています。
■ 天文台、宇宙から見たアイソン彗星
NHK総合のドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」では12月4日(水)、「宇宙生中継 彗星爆発 太陽系の謎」を放送します。国際宇宙ステーションから生中継し、太陽系の謎や地球誕生のロマンに迫ります。
放送時間は午後7時半から午後8時43分まで。司会はタモリさん、アナウンサーの久保田祐佳さんです。
▽ みんなで一緒にアイソン彗星を観測しよう! - ニコニコチャンネル:社会・言論
ニコニコ生放送では「みんなで一緒にアイソン彗星を観測しよう」と題し、計11日間にわたりアイソン彗星の様子を配信。近日点を通過する11月29日(金)は、福島県・星の村天文台、北海道・銀河の森天文台から生配信します。星の村天文台からの配信は午前3時、銀河の森天文台からの配信は午前7時スタートです。
※記事中のNHKスペシャルのタイトル・放送内容に変更があったため、2013年11月29日(金)午後5時50分に本文の内容を一部変更いたしました。