京都府立総合資料館は3月3日(月)、所蔵している国宝「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」のデジタル化資料をWebサイトで公開しました。奈良時代から江戸時代まで約1,000年間東寺に伝えられてきた、約25,000通の文書すべてがWebで閲覧できます。
▽ 凸版印刷の収蔵資料・書籍管理サービス「Toppan Document Solution SAI-CHI」が京都府立総合資料館で採用|凸版印刷
▽ 東寺百合文書WEB
「東寺百合文書」は、中世の政治・経済・社会・風俗を解明する上で重要な寺院運営に関する議事録やさまざまな法令に関する文書、東寺が各地に領有していた荘園に関する文書などの資料です。1967年に京都府が文化財保護を目的に購入し、1997年に国宝に指定。日本ユネスコ国内委員会によるユネスコの世界記憶遺産への推薦も決まっており、2015年の登録を目指しているとのことです。
Webサイト「東寺百合文書WEB」では全文書の横断検索が可能なほか、子ども向けの解説コンテンツ「Kid’sひゃくごう」、ブログ形式で紹介する「百合百話」なども用意。全国の文化財画像で初めて、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを採用しており、京都府立総合資料館所蔵の旨を明示すれば、改変を含む利用が可能です。
「東寺百合文書」の高精細デジタル化と資料データの管理、サイトでの公開作業などは、凸版印刷が実施しました。同社は2011年から、図書館や自治体向けに書籍のデジタル化、保管、管理、公開を支援するサービス「Toppan Document Solution SAI-CHI」(SAI-CHI)を提供しています。