JR東日本は、新幹線車両初の“乗ること自体が目的”となる列車「とれいゆ」を、山形エリアで7月以降に運行します。「食」「温泉」「歴史・文化」「自然」をデザインコンセプトとした車内空間には、畳敷きの座席やバーカウンターなどを設置。「くつろぎの間」では、足湯をしながら車窓の景色を楽しめます。
▽ 山形新幹線に新たな魅力が誕生します!(PDF)
とれいゆは、列車の「トレイン」とフランス語で太陽を意味する「ソレイユ」を組み合わせた造語です。車内空間は、沿線にそろう「食」「温泉」「歴史・文化」「自然」を温泉街のように散策しながら列車での旅を楽しめるというデザインコンセプトになるとのこと。運行区間は主に福島駅~新庄駅間の山形エリアで、臨時列車として土曜日・休日を中心に走行する予定です。
6両編成のうち3両からなるお座敷指定席には、畳の座席を設置。天井や座席背板には、山形産のフルーツをモチーフとしたレリーフが装飾されます。湯上りラウンジには、畳の座敷に本桜のテーブル、紅花色のバーカウンターなどが登場。飾り棚や漆喰(しっくい)質の壁では、山形にゆかりのある品を有機ELパネルで展示します。
足湯が楽しめる「くつろぎの間」では、石張りの小上がりに、紅花色の湯船が2槽用意されます。足湯でゆったりとくつろぎながら眺める車窓の景色には、普段と違う印象を抱きそうです。
車両は新幹線車両「E3系」を改造して利用。車体には、山形の中央にそびえる主峰「月山」をモチーフにしたおおらかな円弧や緑のカラーリングがあしらわれます。デザインを担当するのは、山形出身の工業デザイナー・奥山清行さんです。
足湯を楽しめる斬新な列車の登場に、はてなブックマークのコメント欄には「足湯ってつかってる間は結構ヒマなんで、車窓の景色見ながらってのはなかなか考えうる限りでは最高の足湯シチュエーションだと思います」「期待。自動車での旅行は疲れる年齢になってきたもんで」など期待の声が集まっています。