2014年3月以降、西アフリカの3ヶ国を中心に、エボラウイルスによる感染症「エボラ出血熱」の流行が続いています。これを受け、厚生労働省はエボラ出血熱に関するQ&Aページをサイトで公開しました。症状や感染経路をはじめ、日本の水際対策、もし国内で患者が発生した場合の対応などを解説しています。
▽ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola_qa.html
エボラウイルスの潜伏期間は、2~21日(通常は7~10日)です。突然の発熱や頭痛に次いで、嘔吐や下痢、出血(吐血、下血)などの症状が現れます。十分な防護をせず、症状が出ている患者の体液や体液に汚染された注射針などに触れると、ウイルスが傷口や粘膜から侵入して感染するとのこと。一般的に症状のない患者からは感染せず、空気感染もしません。ワクチンや特異的な治療法は、現段階で見つかっていないとのことです。
日本では、検疫所のサイトや空港などのポスターを通じて、流行地域への渡航者や帰国者に対する注意喚起を実施。国内でエボラ出血熱が流行する可能性は「現時点ではほとんどない」としているものの、流行地域からの帰国者で感染の疑いが出た場合に備え、感染の有無を確認する体制を従来から整えているとしています。
エボラ出血熱の患者は8月4日時点で、疑い例を含め1,711人。うち932人が死亡しています。
▽ エボラ出血熱に関する対応について(情報提供)(PDF)