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できない人間の会社サバイバル術 -【はてなの風景18】



仕事ができず、技能もない俺が会社で生き残っているやり方

この直球のタイトルで処世術を書いた著者は「俺は仕事ができない。頭も悪い」と前置きし、会社を「クビ」になり続けていたそうです。そんな苦い過去から学び、今では年収600万円台で働いているとのこと。自らを「強者の『できない奴』」と冷静に自己分析しつつ、生き残るためのポイントを3点挙げています。

1番目に挙げた「ブラックボックス化の激しい職場に行け」については、同僚の仕事内容がつかみづらい状況が、逆に他人との比較でダメ出しをされないメリットを生むそうです。2番目の「部署は、仕事が簡単か難しいかではなく、人間関係の良いところを選べ」に関しては共感する人も多いでしょうが、「いつも上司のせいにしている」という打算的な面も考えているようです。そして最後の「怒られるより先に怒れ」というポイントについては、意見が分かれそうなところ。逆ギレすることで自分を優位に保とうとする姿勢は、和やチームワークを尊重する日本人にとって、天の邪鬼にも見える発想です。

このエントリーに、はてなブックマークで多くの反応がありました。 「ここ数年でもっとも素晴らしいライフハックだ」「仕事のできない人が『努力して仕事ができるようになろう』というのは、地獄への一本道のことが多いので、これは仕事のできない人必見の記事。3はオススメしないが、1と2は極めて重要」と賛辞が贈られています。一方で「近寄りたくないタイプだ」「クズに見えるように書いてるのはわかるが、本当にクズだなあ・・・。自分が得するだけでなく、善意の人に損をさせるにように立ち回ってる辺りに、第2シーズンのラスボス的な風格が漂う」など疑問の声も。

また「すごいねー清々しいクズ。うちにも居るよこのタイプ。でも優しい人ってじっくり根回ししてるから厳しい人より質悪い可能性あるよ(笑)ただ優しいだけの人はこのふてぶてしさもある意味見習うべきとは思うけど」と、上司に操縦されているだけでは、と指摘する意見もありました。


Title Photo by Everjean

文: 坂野登

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