京都市左京区の吉田神社は、2月3日(火)に開催する節分祭の火炉祭(かろさい)について、2015年から内容を変更すると発表しました。行政からの環境対策指導に伴い、従来の大規模な「焼き納める」神事を執り行うことが難しくなったと説明しています。
▽ 節分祭について−吉田神社
節分祭は、2月3日の節分の日を中心に前後3日間にわたって開催される、室町時代から続く特殊神事です。期間中に例年約50万人の参拝者が訪れるほか、境内に約800の露店が並びます。内容が変更されることになった火炉祭と呼ばれる古札焼納祭は、本社の三ノ鳥居前に設けた巨大な火炉を使って、参拝者が持参した古い神札を焼き納めるというもの。行政指導により従来通り“大規模”にすることは難しくなったため、今年から神事の内容を変更します。
吉田神社はこの度の変更について、神事を伝承することは大切だとしながら、「様々な分野で環境保全を考える昨今、時流と共にかたちを代えながらも信仰・伝統の本来の意義を護り継承していくことが、もっとも重要な事」と説明。参拝者にも理解を求めています。
火炉祭は2月3日午後11時から開催されます。